『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』

田中優子=著
表紙 江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?
著者 田中優子
出版社 小学館
サイズ 新書
発売日 2010年06月
価格 792円(税込)
rakuten
ISBN 9784098250844
「金離れがよい」とは、金銭に執着しないという意味だ。(13ページ)

レビュー

江戸時代の町民のイラスト(男性)
日本近世文化に詳しい田中優子さんが、落語をベースに、江戸時代の庶民の幸せな生き方を紹介する。

現代情報社会ならドロップアウトしそうな「与太郎」や「粗忽者」が、なぜ落語界ではスーパースターになれるのか。田中さんは、「現代ではワーク・シェアリングすら難しいが、江戸時代の人は、必ずしもお金のためではなく、むしろ世間のために働き、あるいは人と仕事をシェアした。それが仕事というものであろう」(59ページ)と説く。
(2010年8月6日 読了)
(この項おわり)
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