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シー・シェパードの正体 | ||
著者 | 佐々木正明 | ||
出版社 | 産經新聞出版 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2010年06月 | ||
価格 | 836円(税込) | ||
ISBN | 9784594062149 |
経験不足のボランティアばかりが乗船するシー・シェパードの船の航行は本当に危ない。(44ページ)
レビュー

捕鯨活動を妨害するシー・シェパード
本書によると、シー・シェパードのリーダーであるポール・ワトソンは、元々はグリンピースで活動しており、方針の違いから仲違いしたという。
シー・シェパードが有名になったのは、オーストラリアのドキュメンタリー番組『Whale Wars(クジラ戦争)』に出演してからだ。「オーストラリアでは、ホェールウォッチングは一大産業」(223ページ)になっているため、クジラの回遊数に関心をもつ人が多いのだという。
シー・シェパードは高額寄付者の名前を船の名称にしており、「自分の名前がついた船が、南極海で捕鯨船退治に使われることに魅力を抱く富豪は他にもいるかもしれない」(218ページ)という。
こうしてメディアとマネーのバックアップを受けたシー・シェパードは、危険を顧みないボランティアを1年契約で募り、南極海で暴れているというのだ。
日本の関係者は「経験不足のボランティアばかりが乗船するシー・シェパードの船の航行は本当に危ない。南極海は大荒れの天候に襲われることがあり、素人の船乗りが行く海域ではない。厄介なのは、妨害中にたとえば、クルーが海に落ちたりして、シー・シェパードが救難信号を出した場合、シーマンシップにのっとり、救助に向かわなくてはいけないことだ」(44ページ)と嘆く。
シー・シェパードが有名になったのは、オーストラリアのドキュメンタリー番組『Whale Wars(クジラ戦争)』に出演してからだ。「オーストラリアでは、ホェールウォッチングは一大産業」(223ページ)になっているため、クジラの回遊数に関心をもつ人が多いのだという。
シー・シェパードは高額寄付者の名前を船の名称にしており、「自分の名前がついた船が、南極海で捕鯨船退治に使われることに魅力を抱く富豪は他にもいるかもしれない」(218ページ)という。
こうしてメディアとマネーのバックアップを受けたシー・シェパードは、危険を顧みないボランティアを1年契約で募り、南極海で暴れているというのだ。
日本の関係者は「経験不足のボランティアばかりが乗船するシー・シェパードの船の航行は本当に危ない。南極海は大荒れの天候に襲われることがあり、素人の船乗りが行く海域ではない。厄介なのは、妨害中にたとえば、クルーが海に落ちたりして、シー・シェパードが救難信号を出した場合、シーマンシップにのっとり、救助に向かわなくてはいけないことだ」(44ページ)と嘆く。
(2010年9月9日 読了)
参考サイト
- シー・シェパードの正体:扶桑社
(この項おわり)