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未来創造 | ||
著者 | 松本零士 | ||
出版社 | 角川書店 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2010年09月 | ||
価格 | 796円(税込) | ||
ISBN | 9784047102552 |
未来は待っていればやってくるものではない。未来は創造するものなのだ。(4ページ)
概要

小倉駅新幹線口
そんな松本さんが「未来は待っていればやってくるものではない。未来は創造するものなのだ」(4ページ)と熱く語る。
レビュー
松本さんの漫画は未来を描いたものが多いが、未来を「『創造』するためには、そこに『何のために』という強い動機が必要」(39ページ)という。これは松本さんに限らず、プロの漫画家、小説家の方々は、皆一様にそう言う。松本さんの場合、その力の源は、「僕自身の体験が創作のすべての源泉になっている」(84ページ)という。

では、どんな体験をすればいいか――「僕は体験は選んではいけないと思っている」(141ページ)そうである。なぜなら、「どんな体験が、どんな創造につながっていくかは、結果でしか判断できないからだ。むしろ、体験を『良い体験』と『悪い体験』に分けて考える思考法に問題がある」と指摘する。これは、自分自身もそうだが、未来を背負って立つ子どもへの教育の戒めとなる言葉だ。
子どもの教育については、「いまの子供たちに必要なのは、口を出すことよりも、見守られているという安心感だ」とも記している。

松本さんの語り口が熱いのは、「ピラミッドでも、スフィンクスでも、アマゾンでも、この目で見ているから、自分でスケール感がつかめる。自分の体験が一番大事」という信念が行動に結びついているからだと感じた。自分もそうありたいものである。

では、どんな体験をすればいいか――「僕は体験は選んではいけないと思っている」(141ページ)そうである。なぜなら、「どんな体験が、どんな創造につながっていくかは、結果でしか判断できないからだ。むしろ、体験を『良い体験』と『悪い体験』に分けて考える思考法に問題がある」と指摘する。これは、自分自身もそうだが、未来を背負って立つ子どもへの教育の戒めとなる言葉だ。
子どもの教育については、「いまの子供たちに必要なのは、口を出すことよりも、見守られているという安心感だ」とも記している。

松本さんの語り口が熱いのは、「ピラミッドでも、スフィンクスでも、アマゾンでも、この目で見ているから、自分でスケール感がつかめる。自分の体験が一番大事」という信念が行動に結びついているからだと感じた。自分もそうありたいものである。
(2011年10月2日 読了)
(この項おわり)