K-Lite Codec PackとMedia Player Classicであらゆる動画再生

2011年9月 入手
Media Player Classic - K-Lite Codec Pack
ネットには様々な形式の動画や音声データが流れている。Windowsの標準コーデックだけでは再生できないものもある。そんな時に便利なのが「K-Lite Codec Pack」だ。ありとあらゆるコーデックを一気にインストールしてくれる。
付属の「Media Player Classic - HC」は、Windows Media Player 6.4時代のように軽快でありながら、様々な形式のファイルを再生できる。日本語対応なのもありがたい。
種 別 マルチメディア
価格 無償
動作環境 Windows 7 / 8.x / 10 / 11
32ビット / 64ビット
製作者 KL Software
公式サイト https://www.codecguide.com/
最新バージョン 18.7.1(2024年12月09日)

ダウンロード・パッケージ

K-Lite Codec Pack には、Basic, Standard, Full, Mega の4つのパッケージがある。いずれも無償で、下記のような違いがある。私は Mega を利用している。
Basic AVI, MKV, MP4, FLV, OGM, MPEG, MOV, HDMOV, TS, M2TS, OGGなどが一通り再生可能になる。
Standard Basicに加え、Media Player Classic、再生用のMPEG-2デコーダー、FLAC 、WavPack audioを同梱。
Full Standardに加え、いくつかの音声・動画エンコード(変換)用のコーデック、ロスレスオーディオコーデック、複数のDirectShow filtersを、好みに応じて使い分け可能なツールを同梱。
Mega Fullに加え、さらに多くの音声・動画用のコーデックやフィルタ類を同梱。

インストール

ダウンロードした .exe ファイルをダブルクリックすると、自動インストールが始まる。
競合するツールやコーデックがある場合は、アンインストールが促される。
詳しいインストール手順を知りたい方は、「K-Lite Codec Packのインストール方法」(ぼくんちのTV 別館)を参考にされたい。

Codec Tweak Tool

Codec Tweak Tool - K-Lite Codec Pack
K-Lite Codec Pack の設定は、Codec Tweak Tool によって行う。ここから、多くのフィルター、コーデックの設定を行う。
残念ながら、日本語には対応していない。

DirectShow とは

Codec Tweak Tool を使いこなすには、Windowsの DirectShow の仕組みを理解しておこう。

DirectShow は、Windowsでマルチメディアを扱うためのAPI群で、DirectX に含まれている。DirectShow を利用することで、ハードウェアの違いを気にすることなく、動画や音声などの再生制御をアプリケーションソフトから手軽に行えるようになる。
DirectShow - K-Lite Codec Pack
DirectShow は上図のように、アプリケーションとハードウェアの間に入って、フィルタなど動画の再生に関わる様々な処理を担っている。

Codec Tweak ToolDirectShow 設定は、32ビット版(x86)と64ビット版(x64)に分かれている。これを選んで、フィルターなどの設定を行うことができる。
ACM(Audio Codec Manager)/VFW(Video for Windows)は、DirectShow より古い世代の音声/動画コーデックである。これらの設定にも対応している。

K-Lite Codec PackDirectShow に関わる様々なコーデックをインストールしてくれるので、DirectShow を利用している Windows 10のアプリ「映画&テレビ」はもちろん、市販のビデオ編集ソフト「Premiere Elements」など、さまざまなアプリケーションで、K-Lite Codec Pack によってサポートされる音声/動画を利用できるようになる。

参考サイト

(この項おわり)
header