![]() |
ニュートリノ論争はいかにして解決したか | ||
著者 | 桜井邦朋 | ||
出版社 | 講談社 | ||
サイズ | 単行本 |
![]() ![]() |
|
発売日 | 2010年07月 | ||
価格 | 3,080円(税込) | ||
ISBN | 9784061531383 |
研究には終わりということがなく、ある1つの難間の解決に当たって、それが成功したときには、その際に別の難問や研究課題が必ず立ち現れてくる。(243ページ)
概要

太陽からやって来るニュートリノの数が理論値の3分の1しかない――宇宙物理学の最大の謎として大論争を巻き起こした「太陽ニュートリノ問題」は、ほぼ解決された。本書は、その一部始終を、一般の読者にも分かるように丁寧に解説したものだ。
レビュー
太陽ニュートリノ問題には関心があって、地球はこれから寒冷化に向かうのではないだろうかなどと勝手に想像していた。
だが、本書を読んで納得。私が思い悩む以前の時点で、理論的には解決済みの問題だった。

だが、ニュートリノの研究は終わらない。
「太陽の磁気活動が、太陽ニュートリノの地球への到来に対し、何らかのブレーキとなる働きをしていることを示唆」(203ページ)、「宇宙の構成成分の1つとして、その存在が予想されている暗黒物質も、もしかしたら、残存ニュートリノとの関わりを通じて解決されてしまうのかもしれない」(231ページ)など、論争の種は尽きない。
著者はこう語る――「研究には終わりということがなく、ある1つの難間の解決に当たって、それが成功したときには、その際に別の難問や研究課題が必ず立ち現れてくる」(243ページ)。
だが、本書を読んで納得。私が思い悩む以前の時点で、理論的には解決済みの問題だった。

だが、ニュートリノの研究は終わらない。
「太陽の磁気活動が、太陽ニュートリノの地球への到来に対し、何らかのブレーキとなる働きをしていることを示唆」(203ページ)、「宇宙の構成成分の1つとして、その存在が予想されている暗黒物質も、もしかしたら、残存ニュートリノとの関わりを通じて解決されてしまうのかもしれない」(231ページ)など、論争の種は尽きない。
著者はこう語る――「研究には終わりということがなく、ある1つの難間の解決に当たって、それが成功したときには、その際に別の難問や研究課題が必ず立ち現れてくる」(243ページ)。
(2011年1月10日 読了)
参考サイト
(この項おわり)