長期休暇中のセキュリティ対策(家庭用)

(1/1)
お盆休みや年末年始休暇といった長期休暇では、忙しさにかまけて注意がそれたり、お酒で気が緩んでしまうことが多いもの。いつもにも増してセキュリティ対策に留意するようにしましょう。

2021年(令和3年)8月3日、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、「夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起」(2022年8月3日改訂)を発行しました。

メールやデジカメ写真の交換に注意しましょう

電子メール
クリスマスや年賀メールといったグリーティングメールにはマルウェアが添付されていたり、不正なサイトへのリンクが張られていることが多くあります。知らない人から届いたメールは開かないようにしましょう。
最近では不正請求メールも数多くバラ蒔かれています。
親戚や知人に撮ってもらった写真をUSBメモリなどを介して受け取るときにも注意が必要です。相手に悪意が無くても、USBメモリにウイルスなどのマルウェアが紛れ込んでいるかもしれません。

いずれの場合も、アンチウイルスソフトが正常に動いており、OSに最新のパッチがあたっていれば、まず感染することはありません。

重要なデータはバックアップをとっておきましょう

長期にわたって自宅をするにする間には、何が起きるか分かりません。アタッカーによる侵入が無くとも、地震や火事によるデータの消失が考えられます。重要なデータはバックアップをとっておきましょう。
ただ、バックアップ・メディアを自宅に置いておくというのでは、あまり意味がありません。どこか別の所に保管してください。帰宅する期日を指定して、宅配便で自宅宛に送ってしまうというのも1つの手です。

外出する前に最新のパッチを当てておきましょう

外出する前に、すべてのOSやソフトの最新のパッチを当てておきましょう。また、ウイルス対策ソフトについては、最新のウイルス定義ファイルをダウンロードしておきましょう。
これは、帰宅してPCを立ち上げた途端、休暇中に発生した新しいウイルスに感染するリスクを低減するための措置です。

外出中のサーバ/ネット機器はすべてシャットダウンしましょう

自宅を留守にしている間、外部から自宅のネットに侵入されてしまうと、対処のしようがありません。そもそも気づくことすらできません。
そこで外出前には、常時ONにしているサーバ/ネット機器はすべて電源を切っておきましょう。外出先からPCや携帯などで留守録指示ができるハードディスクレコーダやネット家電については、主電源を切ってください。さらに、ルータの電源も切っておくべきです。
これらの処置は、自宅を留守にするときにガスや水道の元栓を止めるのと同じことです。癖になるよう身につけておきましょう。

業務用PCは持ち歩かないようにしましょう

帰省先でも仕事をしなければならない方もいるかと思いますが、業務用PCを持って旅行・帰省することは避けてください。
機密情報や個人情報漏洩の原因の8割は、盗難や紛失によるものと言われています。旅行先や実家で気分がゆるんで、ついつい深酒してしまう場合もあるかと思います。こんなときが最も危険です。
家族サービスと仕事を両立させることは、なかなか難しいと思いますが、万が一、会社の機密情報・個人情報が漏れたら、それどころではありません。自分の身を守るためにも、休暇中は仕事を忘れてエンジョイしてください。

WiFiスポットに注意しましょう

ホテルや空港、駅のWiFiスポット(ホットスポット)にはフィッシングの罠が仕掛けられていたり、他人に盗聴や盗み見されることがあるので注意して下さい。

参考サイト

(この項おわり)
header