FOMAのワンギリにご用心

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NTTドコモのFOMAのテレビ電話に一度だけ着信音を鳴らすワンギリを行い、FOMA の利用者であることを確認した上で迷惑メールを送りつける例が増えています。迷惑メールでアダルトサイトのURLを送り、不正請求につなげる仕組みです。

なぜFOMAなのか

携帯電話
FOMAのテレビ電話は第2世代携帯宛てだとつながらず、つながればFOMA利用者と分かってしまいます。業者はこれを名簿にまとめ、電話番号が分かれば送ることができるFOMA専用の「ショートメッセージサービス(SMS)」を使ってメールを送っているとみられています。
SMSで、「FOMAユーザーの方へ大切なお知らせ」「前に一緒に撮った写真送るよ」などと題し、知人らからと勘違いさせてアダルトサイトなどへの接続を促します。この際、電話番号と紐づけたメッセージをURLとして記載されているケースが多いようです。
受信したユーザーが、もしもURLクリックしたら携帯電話番号を画面に表示して架空請求を行います。
次のステップとして、業者が実際に電話をかけて支払いを促します。「あなたは有料サイトにアクセスしたから振り込め」とリアルに電話がかかってくるわけです。
業者側は、“どの電話番号のユーザーがURLにアクセスしたか”を判別できるためです。

一度このような名簿に電話番号が乗ってしまうと、あっという間に業者に広がり、電話番号を変更せざるを得ない事態に陥ってしまいます。
NTTドコモによると、利用者からの問い合わせは昨年12月末までに約4000件に達したそうです。

iモードを利用した迷惑メールは、NTTドコモの対策強化で送信が難しくなっており、新手の迷惑メールとして登場したようです。

対策は

とりあえず、FOMAユーザーでSMSを使わない方は、SMS機能を切っておくのが無難です。
NTTドコモは2005年(平成17年)2月24日、SMSの送信回数を1日200件に制限すると発表しました。実施は8月を目処とするということです。また、2月24日時点で、SMSを利用して迷惑メールを送信する契約者約880回線を停止しました。
(この項おわり)
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