各種クラウド連携サービス(WebAPI)の登録方法

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これから紹介するプログラムで利用するクラウド連携サービス(WebAPI)は基本的に無料であるが、事前にアカウント登録が必要なものがある。ここでは、それらの登録方手順についてまとめて説明する。

目次

Google Cloud Platform

Google Cloud Platform
Google Cloud Platform は、Googleマップ描画や、住所から緯度・経度を求めるときに利用する。ここでは、2019年(平成31年)3月16日時点の情報を記す。

まず https://cloud.google.com/ にアクセスし、「無料トライアル」を選択する。
すると、Googleアカウントでログインを求められる。ふだん利用しているアカウントでログインするか、サービス公開用のアカウントを作っておくといいだろう。Googleアカウントhttps://myaccount.google.com/ から作成する。
Google Cloud Platform
続いて、クレジットカード情報の入力を求められる。
Google Cloud Platform は利用量によって課金される。現在、Googleマップ関連サービスは毎月200ドルまでは無料だが、それ以上の利用量があると課金対象となり、登録したクレジットカードに請求される。
Google Cloud Platform
あらかじめ予算枠を登録しておこう。
無料枠は、JavaScriptによる動的マップの読み込みが28,500回までに相当する。サイトのアクセス量をみて、Google Cloud Platform を利用するかどうか検討しよう。
もし、無料枠を超えるようだったり、Googleにクレジットカードを登録するのを控えたいということであれば、後述の Yahoo!デベロッパーネットワークの地図を利用するという方法もある。こちらも無料枠が決まっているが、Googleに比べて制約が緩い。
これから紹介する地図関係のプログラムは、どちらのサービスも利用できるようにしている。
Google Cloud Platform
次に、プロジェクトを作成する。1つのGoogleアカウントで複数のプロジェクトを作成できる。Webサービスに応じてプロジェクトを分けておくといいだろう。

プロジェクトを作成したら、そのプロジェクトにぶら下がる認証情報を作成し、APIキーを取得する。この APIキーが、これから紹介するPHPプログラムで必要となる。
Google Cloud Platform
APIキー の右側の鉛筆アイコンをクリックし、かならず、アプリケーションの制限を設定しておこう。これを設定しないでおくと、不特定多数によって APIキー を利用され、あっという間に無料枠を超えてしまうからだ
アプリケーションの制限は、Webサービスとして提供するのであれば、URLをHTTPリファラーとして制限しておくか、サーバのIPアドレスで制限しておくといいだろう。

ただし、1つの APIキー について制限方式は1つしか選べない
一部のAPIサービスはIPアドレス制限にしか対応していないため、これから紹介するプログラムを利用するには、最低2つの APIキー を用意してほしい。1つはHTTPリファラー制限、1つはIPアドレス制限として使用する。

Yahoo!JAPAN デベロッパーネットワーク

Yahoo!JAPAN デベロッパーネットワーク
Yahoo!JAPAN デベロッパーネットワーク は、YOLPマップ描画や、住所から緯度・経度を求めたり、各種日本語処理を行うときに利用する。ここでは、2019年(平成31年)3月16日時点の情報を記す。

まず https://e.developer.yahoo.co.jp/dashboard/ にアクセスし、Yahoo! JAPAN ID でログインする。ふだん利用しているアカウントでログインするか、サービス公開用のアカウントを作っておくといいだろう。Yahoo! JAPAN IDhttps://account.edit.yahoo.co.jp/registration から作成する。
Yahoo!JAPAN デベロッパーネットワーク
続いて、アプリケーションの開発情報の入力を求められる。
サービスを公開するサイト情報を入力する。
Yahoo!JAPAN デベロッパーネットワーク
すると、Consumer Key が表示される。
この Consumer Key が、これから紹介するPHPプログラムで必要となる。
2020年(令和2年)10月31日をもって、Yahoo! JavaScriptマップAPIなど地図表示のAPIサービスが終了することが公表された。→【重要】YOLP Web APIにおける一部API・SDKの提供終了お知らせ

ゼンリンデータコムやMapboxへの移行を案内しているが、いずれも有料サービスのようだ。

楽天ウェブサービス

楽天ウェブサービス
楽天ウェブサービス は、楽天トラベルのホテル検索や、楽天市場の商品検索を行うときに利用する。ここでは、2019年(平成31年)3月17日時点の情報を記す。

まず https://webservice.rakuten.co.jp/ にアクセスし、楽天アカウントでログインし、「アプリID発効」を選択する。
ふだん利用しているアカウントでログインするか、サービス公開用のアカウントを作っておくといいだろう。楽天アカウントhttps://www.rakuten.co.jp/myrakuten/help/ から作成する。
楽天ウェブサービス
続いて、新規アプリ情報の入力を求められる。
サービスを公開するサイト情報を入力する。
楽天ウェブサービス
すると、アプリIDアフィリエイトID などが表示される。
この2つのキーが、これから紹介するPHPプログラムで必要となる。

Twitter(現・X) API

Twitter APIは、Twitter(現・X)にツイートしたりトレンドを検索するなどのサービスを提供するAPIである。
Twitter(現・X)社がイーロン・マスク氏に買収され、API有料化などの情報が流れたが、2023年(令和5年)6月現在、24時間に50ツイートまで、アプリケーションは1つまでなどの条件付きで、freeプラン(無料)が利用できる。Twitter API v2 のみ利用できるが、v2へ移行していない機能については Twitter API v1.1 を併用していく形になっている。
APIを利用するまでの手続きはすべて英語である。
Twitter API
まず、Twitter(現・X) にログインし、Developer Platform にアクセスし、画面下方にある Freeプランの Get started をクリックする。
Twitter API
Developer agreement & policy(利用規約の同意)が表示されるので、「Describe all of your use cases of Twitter’s data and API」に利用目的を記入する。250語(文字ではない)以上の記入が求められる。翻訳サービスを利用するといいだろう。
チェックボックスの意味は次の通り。すべてチェックして同意すること。
You understand that you may not resell anything you receive via the Twitter APIs‥‥ユーザーは、Twitter APIを通じて受け取ったものを再販することができないことを理解するものとする。
You understand your Developer account may be terminated if you violate the Developer Agreement or any of the Incorporated Developer Terms‥‥ユーザーは、ユーザーがデベロッパー規約またはデベロッパー規約のいずれかに違反した場合、ユーザーのデベロッパーアカウントが停止される場合があることを理解するものとする。
You accept the Terms & Conditions‥‥本規約に同意する。
Twitter API
画面が Developer Portal に移行する。Free が利用できるようになっていることを確認する。
Twitter API
次に、左メニューの Dashboard をクリックして、左図のような画面になることを確認する。もし画面が表示されなければ、左メニューの Project & Apps をクリックする。
そして、画面中央の Create Project をクリックする。
プロジェクトの名前、用途(選択式)、説明を順々に記入していく。いずれも英語で記入すること。また、記入内容は後で変更することができる。
Twitter API
次に、アプリケーションの登録画面に入る。Create a new App instead をクリックする。アプリケーションの名前を入力し、Complete をクリックする。
Twitter API
すると、API keyAPI key secretBearer token の3つの値が表示される。これらの値は二度と表示されない。API keyAPI key secret の2つは、これから紹介するPHPプログラムで必要となるので、必ず記録しておくこと。
Twitter API
Dashboard に戻り、左メニューの Project & Apps の下に、いま作成したプロジェクトトイアプリの名前があることを確認する。
アプリをクリックし、右図の Key and tokens をクリックすると、Authentication Tokens という項目があるので、Access Token and Secret を作成する。すると、これから紹介するPHPプログラムで必要となる Access TokenAccess Token secret の2つが表示される。これらの値は二度と表示されないので、必ず記録しておくこと。

Bluesky API

Bluesky APIは、Bluesky に投稿したり記事を検索するなどのサービスを提供するAPIで、無料で利用ができる。APIを利用するまでの手続きはすべて英語である。
Bluesky APIの利用開始手順
まず、Bluesky にログインし、左ペインの一番下にある歯車アイコンをクリックする。すると、右ペインの設定得ニューが現れるので、「高度な設定-アプリパスワード」をクリックする。
Bluesky APIの利用開始手順
ウィンドウ「アプリパスワート」を表示し、すでに登録されているアプリパスワードを一覧表示する。
ここでは新規にアプリパスワードを追加したいので、「アプリパスワードを追加」をクリックする。
Bluesky APIの利用開始手順
固有の名前が表示される。この名前はアプリで使用することはないので、特に変更する必要はない。「アプリパスワードを作成」をクリックする。
Bluesky APIの利用開始手順
アプリパスワードを表示する。右にあるコピーボタンをクリックし、保管しておこう。これから紹介するPHPプログラムで必要となる。なお、このアプリパスワードは二度と表示することはない。
保管できたら、完了をクリックして作業を終了する。

gooラボ

gooラボ
gooラボは、NTTレゾナントが、NTT研究所などNTTグループ内企業はもちろん、NTTグループ以外の企業や大学などの学術機関とのコラボレーションにより生まれたサービスを提供する。ここでは、2019年(令和元年)5月26日時点の情報を記す。
gooラボ
gooラボGitHub のアカウントを用いて登録する。まだ GitHubアカウントをお持ちでない方は、まずそちらを登録する。
つづいて gooラボAPI利用登録 にアクセスし、最下段にある「利用規約に同意してGitHubで登録」をクリックする。

GitHub の認証画面に移行するので、アカウント情報を入力する。
gooラボ
アプリケーションIDが表示される。このアプリケーションIDは、これから紹介するPHPプログラムで必要となる。

bit.ly

bit.ly
bit.ly は、短縮URLを提供するWebサービスである。
APIを使って、URLの短縮や、短縮URLを元に戻すことができる。
ここでは、API呼び出しに必要なアクセストークンの取得方法を紹介する、

まず、右上の Sign up Free をクリックし、アカウントを作成する。
bit.ly
Free($0)を選び、Get Started をクリックする。
bit.ly
電子メール、パスワードを入力し、Create Free account をクリックすると、入力した電子メール宛に登録確認メールが届く。指定したURLにアクセスすることで、アカウント登録が完了する。
なお、Googleアカウントを使ってログインすることもできる。
bit.ly
ログインすると、管理画面に入る。
左下の Settings をクリックする。
bit.ly
つづいて 左から2番目の一番下の API をクリックする。
右側の画面が「API」に切り替わるので、中程にあるログイン・パスワードを入力し、Generate token をクリックすると、アクセストークン を表示する。
このアクセストークンが、これから紹介するPHPプログラムで必要となる。

IP2Location.io

IP2Location.io は、IPアドレスから住所を求めることができるWebサービスだ。サイトへの訪問者の地理的位置を特定するために利用されている。
商業エディションと無償のLITEエディションがあり、後者はIPアドレスの上3桁目までを判定の対象にするため、都市レベルでの正確さは約60%となっている。
商用エディションでは都市レベルでの正確さが約80%に向上するが、毎月49ドルからのサブスクリプションとなっている。
ここでは、無償のLITEエディションを利用し、API呼び出しに必要なアクセストークンを取得する方法を紹介する、
IP2Location.io
まず、CREATE A FREE ACCOUNT をクリックし、アカウントを作成する。メールアドレスや氏名の入力が求められるが、クレジットカード番号は不要である。
入力が終わると、登録したメールアドレスへアクティベーションURLが届くので、それをクリックしてアカウントの作成は完了だ。
IP2Location.io
ログインしたら、右上に表示されている氏名から Dashboard を選ぶ。
IP2Location.io
DASHBOARDに API KEY が表示されている。これから紹介するPHPプログラムで必要となる。
また、IP GEOLOCATION API QUERY EXAMPLEには、WebサービスへのアクセスURLが表示されている。現在、インターネットへアクセスしているIPアドレスがパラメータとして含まれているので、これをブラウザ表示させると、APIの応答内容を直接見ることができる。

RapidAPI

RapidAPI は、世界最大級のAPIマーケットプレイスとして、さまざまなクラウド連携サービスを提供している。また、それぞれのAPIの仕様、テストページ、各種言語での実装例も充実している。
利用するには、RapidAPIで共通に利用できる APIキーを入手する。
また、利用料はAPIによって異なるので、利用APIのマニュアルを確認してほしい。
RapidAPI
RapidAPI にアクセスしたら、右上の Sign Up をクリックする。
RapidAPI
つづいてアカウントを登録する。
Google、GitHub、Facebookのアカウント連携してもいいし、専用アカウントを登録したければユーザー名、電子メールアドレス、パスワードを入力して Sign Up をクリックする。
RapidAPI
アカウント登録してログインできたら、右上のメニューをクリックする。
RapidAPI
Apps をクリックする。
RapidAPI
アプリケーションの管理画面に切り替わる。
Add New App をクリックし、必要なアプリケーション情報を入力し、Add app をクリックする。
RapidAPI
登録したアプリは、左ペインの My Apps に追加される。そのアプリをクリックし、Authorization をクリックすると、右側に Application Key を表示する。これをコピーして、これから紹介するPHPプログラムで利用する。

参考サイト

(この項おわり)
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