目次
- 1秒の定義
- 国際原子時 (TAI)
- 世界時 (UT)
- うるう秒と協定世界時 (UTC)
- 地球の自転が早まっている?
- 国際宇宙ステーションと協定世界時 (UTC)
- GPS時間
- グリニッジ標準時(GMT)
- コンピュータの時計はUTCか?
- UNIX時間とうるう秒
- UTC, TAI, GPS時間, うるう秒
- 参考書籍
- 参考サイト
1秒の定義
1日は地球が1回自転する時間だろうか――「否」である。
地球の自転にはふらつきがあるため、厳密に測定すると1日の長さにゆらぎが出る。そこで、科学者たちは「絶対的な」時間の長さを定めた。
地球の自転にはふらつきがあるため、厳密に測定すると1日の長さにゆらぎが出る。そこで、科学者たちは「絶対的な」時間の長さを定めた。
国際単位系では時間の基本単位として、絶対的な「秒(second)」を定義している。
2004年(平成16年)現在、「1秒はセシウム133原子(133Cs)の基底状態にある2つの超微細準位間の遷移に対応する放射の 9,192,631,770(約100億)周期にかかる時間」と定義されている。
この「秒」を基本として、1分=60秒、1時間=3,600秒、1日=86,400秒、1年=31,556,952秒のように定義されている。
2004年(平成16年)現在、「1秒はセシウム133原子(133Cs)の基底状態にある2つの超微細準位間の遷移に対応する放射の 9,192,631,770(約100億)周期にかかる時間」と定義されている。
この「秒」を基本として、1分=60秒、1時間=3,600秒、1日=86,400秒、1年=31,556,952秒のように定義されている。
国際原子時 (TAI)
セシウム133原子が刻む原子時計のうちパリにある国際度量衡局(Bureau International des Poids et Mesures;BIPM)が定めているものが「国際原子時(International Atomic Time;TAI)」と呼ばれ、1958年(昭和33年)1月1日0時0分0秒から時刻を刻んでいる。
世界時 (UT)
原子時計に対し、経度0度(グリニジ子午線)において太陽が南中する時刻を正午とする時刻システムが「世界時(Universal Time;UT)」である。
実際には、位置が正確に知られている恒星を観測してその観測地の地方恒星時を求める。これは,パリに本部がある国際地球回転観測事業(IERS)が行っており、日本では文部省国立天文台が業務を受け持っている。そして、これとは別に計算される平均太陽の位置とこれとその地点の経度から、世界時が計算できる。この世界時がUT0で、これに極運動の補正を加えたのをUT1、さらに地球の自転速度の季節変化の補正を加えたのをUT2と呼ぶ。
実際には、位置が正確に知られている恒星を観測してその観測地の地方恒星時を求める。これは,パリに本部がある国際地球回転観測事業(IERS)が行っており、日本では文部省国立天文台が業務を受け持っている。そして、これとは別に計算される平均太陽の位置とこれとその地点の経度から、世界時が計算できる。この世界時がUT0で、これに極運動の補正を加えたのをUT1、さらに地球の自転速度の季節変化の補正を加えたのをUT2と呼ぶ。
うるう秒と協定世界時 (UTC)
前述したように地球の自転にはふらつきがあるため、TAIとUT2の間には誤差が発生する。その原因は様々だが、大気や海水の流れが大きく影響する。季節風や海流の向きや速さが大きく変わると、自転の速度に影響を与える。また、巨大地震で断層が大きくずれると、重さのバランスが微妙に変わり自転がふらつくとされている。
2004年(平成16年)末のスマトラ沖地震で自転速度がわずかに増したという報告もある。いずれにしても、自転のふらつきを計算で求めることはできない。
TAIとUT2の間の誤差が±0.9秒を超えないように、TAIに対して1秒を挿入したり削除したりする補正を行った時刻を「協定世界時(Coordinated Universal Time;UTC)」と呼ぶ。UTCは1972年(昭和47年)1月1日0時0分0秒からスタートした。この際の調整秒を「うるう秒(leap second)」と呼ぶ。
1972年(昭和47年)から2016年までの間に27回のうるう秒が設けられ、いずれも1秒挿入であり、6月30日23時59分59秒の直後、または12月31日23時59分59秒の直後に挿入された。UTC開始点(UTC epoch)である1972年(昭和47年)1月1日0時0分0秒の時点で、UTCはTAIより10秒遅れているとされた。したがって、その後のうるう秒の挿入によってUTCはTAIより更に遅れていき、2017年(平成29年)1月現在、TAIより37秒遅れている。
総務省・情報通信研究機構は、2015年(平成27年)7月1日に1秒のうるう秒を加えると発表。午前8時59分59秒の後に60秒を挿入する。2012年(平成24年)7月1日以来3年ぶりで、初めて実施した1972年(昭和47年)から数えて26回目。
ちなみに、電話の時報サービス「117」番を提供するNTT東西地域会社は、2006年(平成18年)1月1日午前8時58分20秒から午前9時までの100秒間の秒音間隔を100分の1秒ずつ長くすることで、「うるう秒」に対応すると発表している。
ところで、国際原子時の頭文字の順番はIAT、協定世界時はCUTだが、順番が入れ替わって「TAI」「UTC」と略される。英語の略記法ではよくある現象だが、日本語扱う我々にとっては理解に苦しむ TAI はフランス語の Temps Atomique International の略が広まったためで、UTC は UT0、UT1 との関係から Universal Time, Coordinated の略が広まったためです。
2010年(平成22年)8月、国際電気通信連合 (ITU) がUTCから「うるう秒」を廃止することを検討していると報じられた(Time waits for no one: 'leap seconds' may be cut)。うるう秒はソフトウェアの不具合を引き起こす要因になっているためだ。実際、2008年(平成20年)末のうるう秒調整においてはオラクルのソフトウェアが予期せずリブートするといったバグが発生した。
ITUは、UTCとUTとの差を今後数百年にわたって修正せず、ある時点で「うるう時間」として一気に修正を行うという方法を検討しているという。
2012年(平成24年)1月19日、ジュネーブであった国連の専門機関、国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会で、うるう秒は当面存続することに決まった。
2022年(令和4年)11月18日、4年に一度開催されている国際度量衡総会(CGPM)において、2035年(令和17年)までに「うるう秒」の追加を停止することが決まった。背景には、Facebookを運営するMeta社などが「タイマーやスケジューラーに依存するソフトウェアに壊滅的な影響」があるとして、うるう秒の廃止を求めていたことなどがある。
CGPMの決定は「うるう秒の廃止」ではなく、たとえば、国際原子時とのズレの上限を60秒として「うるう分」を導入すれば、これまでの経験から、100年間は補正しないで済むという考えだ。
他の国際機関と協議して、2026年(令和8年)までに国際原子時とのズレに上限を設けるべきかどうかを決定する予定だという。
TAIとUT2の間の誤差が±0.9秒を超えないように、TAIに対して1秒を挿入したり削除したりする補正を行った時刻を「協定世界時(Coordinated Universal Time;UTC)」と呼ぶ。UTCは1972年(昭和47年)1月1日0時0分0秒からスタートした。この際の調整秒を「うるう秒(leap second)」と呼ぶ。
1972年(昭和47年)から2016年までの間に27回のうるう秒が設けられ、いずれも1秒挿入であり、6月30日23時59分59秒の直後、または12月31日23時59分59秒の直後に挿入された。UTC開始点(UTC epoch)である1972年(昭和47年)1月1日0時0分0秒の時点で、UTCはTAIより10秒遅れているとされた。したがって、その後のうるう秒の挿入によってUTCはTAIより更に遅れていき、2017年(平成29年)1月現在、TAIより37秒遅れている。
総務省・情報通信研究機構は、2015年(平成27年)7月1日に1秒のうるう秒を加えると発表。午前8時59分59秒の後に60秒を挿入する。2012年(平成24年)7月1日以来3年ぶりで、初めて実施した1972年(昭和47年)から数えて26回目。
ちなみに、電話の時報サービス「117」番を提供するNTT東西地域会社は、2006年(平成18年)1月1日午前8時58分20秒から午前9時までの100秒間の秒音間隔を100分の1秒ずつ長くすることで、「うるう秒」に対応すると発表している。
ところで、国際原子時の頭文字の順番はIAT、協定世界時はCUTだが、順番が入れ替わって「TAI」「UTC」と略される。
2010年(平成22年)8月、国際電気通信連合 (ITU) がUTCから「うるう秒」を廃止することを検討していると報じられた(Time waits for no one: 'leap seconds' may be cut)。うるう秒はソフトウェアの不具合を引き起こす要因になっているためだ。実際、2008年(平成20年)末のうるう秒調整においてはオラクルのソフトウェアが予期せずリブートするといったバグが発生した。
ITUは、UTCとUTとの差を今後数百年にわたって修正せず、ある時点で「うるう時間」として一気に修正を行うという方法を検討しているという。
2012年(平成24年)1月19日、ジュネーブであった国連の専門機関、国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会で、うるう秒は当面存続することに決まった。
2022年(令和4年)11月18日、4年に一度開催されている国際度量衡総会(CGPM)において、2035年(令和17年)までに「うるう秒」の追加を停止することが決まった。背景には、Facebookを運営するMeta社などが「タイマーやスケジューラーに依存するソフトウェアに壊滅的な影響」があるとして、うるう秒の廃止を求めていたことなどがある。
CGPMの決定は「うるう秒の廃止」ではなく、たとえば、国際原子時とのズレの上限を60秒として「うるう分」を導入すれば、これまでの経験から、100年間は補正しないで済むという考えだ。
他の国際機関と協議して、2026年(令和8年)までに国際原子時とのズレに上限を設けるべきかどうかを決定する予定だという。
地球の自転が早まっている?
2020年(令和2年)は、地球の自転が早まった年である。とくに2020年(令和2年)7月19日は原子時の24時間よりも1.4602ミリ秒短かった。また、2022年(令和4年)6月29日は、24時間より1.59ミリ秒短く、これは観測史上もっとも短い1日となった。
自転が早まっている原因は不明だが、このまま短い日が続くと、史上初めて、「負のうるう秒」が導入される可能性があるという。
なお、長期的に見ると、月や太陽の引力による潮の満ち引きで海水と海底、陸との間で起こる摩擦により、地球の自転速度は徐々に遅くなっている。この効果で、14億年前には1日19時間だったのが、現在は24時間にまで遅くなっている。
失われた地球の自転速度(角運動量)は月の公転方向の力となり、結果的に、月は地球から毎年3.8cmずつ遠ざかっている(月の公転半径と公転周期が増大している)。
自転が早まっている原因は不明だが、このまま短い日が続くと、史上初めて、「負のうるう秒」が導入される可能性があるという。
なお、長期的に見ると、月や太陽の引力による潮の満ち引きで海水と海底、陸との間で起こる摩擦により、地球の自転速度は徐々に遅くなっている。この効果で、14億年前には1日19時間だったのが、現在は24時間にまで遅くなっている。
失われた地球の自転速度(角運動量)は月の公転方向の力となり、結果的に、月は地球から毎年3.8cmずつ遠ざかっている(月の公転半径と公転周期が増大している)。
国際宇宙ステーションと協定世界時 (UTC)
2011年(平成23年)に完成し、高度約400kmの軌道にある国際宇宙ステーション(ISS)では、協定世界時(UTC)を使用している。
スペースシャトルでは、打上げ時点からの経過時間 MET(Mission Elapsed Time)を使用していたが、協定世界時も時々使用していた。
スペースシャトルでは、打上げ時点からの経過時間 MET(Mission Elapsed Time)を使用していたが、協定世界時も時々使用していた。
GPS時間
カーナビでお馴染みのGPSだが、原子時計と同等の時刻を配信している。
最近はGPS受信機も安価になり、GPS時間を受信して内部時計の時刻合わせを行っているシステムも多い(とくにインターネットから隔離されたシステム)。
GPS時間の開始点は1980年(昭和55年)1月6日0時0分0秒で、その時点ではUTCと同じ時刻を指していた。しかし、TAIと同じ原子時間を刻んでいるためうるう秒の影響を受け、2004年(平成16年)10月現在、UTCより19秒進んでいる。
ただし、GPS時間はUTCとの差分も配信しているので、受信側で補正プログラムを用意し、システム内部時計を常にUTCと等しくなるように保つことができる。
最近はGPS受信機も安価になり、GPS時間を受信して内部時計の時刻合わせを行っているシステムも多い(とくにインターネットから隔離されたシステム)。
GPS時間の開始点は1980年(昭和55年)1月6日0時0分0秒で、その時点ではUTCと同じ時刻を指していた。しかし、TAIと同じ原子時間を刻んでいるためうるう秒の影響を受け、2004年(平成16年)10月現在、UTCより19秒進んでいる。
ただし、GPS時間はUTCとの差分も配信しているので、受信側で補正プログラムを用意し、システム内部時計を常にUTCと等しくなるように保つことができる。
グリニッジ標準時(GMT)
1972年(昭和47年)にUTCが導入されるまで、グリニッジで観測されていたUTのことを「グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time;GMT)」として、世界標準時として利用されていた。しかし現在ではUTCが世界標準時である。GMTと表記されているものの中にはUTCの誤りであることが多く見られる。
なお、日本標準時(JST)はUTCに9時間加えた時刻である。
なお、日本標準時(JST)はUTCに9時間加えた時刻である。
コンピュータの時計はUTCか?
では、コンピュータの内部時計はUTC(JST)を刻んでいるか?
実はコンピュータ時計の基準時刻は定められていない。というより、メーカー/ベンダ任せなのである。
実はコンピュータ時計の基準時刻は定められていない。というより、メーカー/ベンダ任せなのである。
コンピュータの内部時計が地球の自転のふらつきを関知できるわけもないから、TAIを刻む方が理に適っているのだが、実際にはTAIで統一されているわけでもない。
たとえばUNIX処理系では、1970年(昭和45年)1月1日0時0分0秒(UNIX epoch)から累積秒数を示す「UNIX時間」をベースに時間・カレンダー計算を行うことが多い。これは、GNU/Linuxにも受け継がれ、CやJavaでもお馴染みの数え方である。
では、UNIX epochはTAIと等しいかというと、そういう定義はなされていない。1970年(昭和45年)の時点では、数秒程度の誤差がシステムに影響するとは考えられていなかったようである。
たとえばUNIX処理系では、1970年(昭和45年)1月1日0時0分0秒(UNIX epoch)から累積秒数を示す「UNIX時間」をベースに時間・カレンダー計算を行うことが多い。これは、GNU/Linuxにも受け継がれ、CやJavaでもお馴染みの数え方である。
では、UNIX epochはTAIと等しいかというと、そういう定義はなされていない。1970年(昭和45年)の時点では、数秒程度の誤差がシステムに影響するとは考えられていなかったようである。
UNIX時間とうるう秒
その後のインターネット時代を迎え、UNIXネットワークが世界中に広がるに連れて、システムの時刻の足並みを揃える必要が出てきた。当然、コンピュータ以外でも利用されているUTCを使って足並みを揃えるべきなのだが、OSレベルでうるう秒をサポートするものとそうでないものが出てきた。
OSレベルでうるう秒をサポートしているかどうか、以下のプログラムを実行してみてほしい。コメント通りの結果が得られたら、OSレベルでうるう秒をサポートしている。
Cで組んだモジュールではうるう秒を加味した計算結果を出しているのに、同じ時間差をデータベースで計算しているモジュールではうるう秒を加味していないため、システム全体として矛盾が発生することがあり得る。
UNIXのパッチに用いられるうるう秒の最新データは、Time Zone Database から最新の tzdata をダウンロードし、解凍して得られる "leapseconds" にテキストファイルとして含まれている。
これまでWindows系システムにはうるう秒の概念がなく、leap smearing という形で、長い時間をかけて1秒分を補正してきた。ところが、欧米では時刻同期の誤差に対する規制が強化されたため、Windows Server 2019では、うるう秒を実際に挿入する処理が行われるという。また、Windows 10も、2018年(平成30年)後半のアップデートでうるう秒をサポートする見込みだ。
OSレベルでうるう秒をサポートしているかどうか、以下のプログラムを実行してみてほしい。コメント通りの結果が得られたら、OSレベルでうるう秒をサポートしている。
main(void) {また、OSレベルでうるう秒をサポートしていても、アプリケーションがサポートしていない場合がある。とくにデータベースにカレンダー計算をさせるような場合には注意が必要である。
unsigned long l = 78796799;
printf(ctime(&l));
l++;
printf(ctime(&l));
l++;
printf(ctime(&l));
}
/**うるう秒をサポートしていれば
* Sat Jul 1 08:59:59 1972
* Sat Jul 1 08:59:60 1972
* Sat Jul 1 09:00:00 1972
*/
Cで組んだモジュールではうるう秒を加味した計算結果を出しているのに、同じ時間差をデータベースで計算しているモジュールではうるう秒を加味していないため、システム全体として矛盾が発生することがあり得る。
UNIXのパッチに用いられるうるう秒の最新データは、Time Zone Database から最新の tzdata をダウンロードし、解凍して得られる "leapseconds" にテキストファイルとして含まれている。
これまでWindows系システムにはうるう秒の概念がなく、leap smearing という形で、長い時間をかけて1秒分を補正してきた。ところが、欧米では時刻同期の誤差に対する規制が強化されたため、Windows Server 2019では、うるう秒を実際に挿入する処理が行われるという。また、Windows 10も、2018年(平成30年)後半のアップデートでうるう秒をサポートする見込みだ。
UTC, TAI, GPS時間, うるう秒
最後に、UTC, TAI, GPS時間、そしてうるう秒の出現回数を一覧表で示す。ピンク色の部分がうるう秒の発生タイミングである。
この一覧表は、前述の leapseconds を参照し、PHPでリアルタイム表示させているものである。 [an error occurred while processing this directive]
この一覧表は、前述の leapseconds を参照し、PHPでリアルタイム表示させているものである。 [an error occurred while processing this directive]
参考書籍
知れば知るほど面白い暦の謎 | |||
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暦の雑学事典 | |||
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価格 | 1,430円(税込) | ||
ISBN | 9784534030214 | ||
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参考サイト
- うるう秒実施日一覧:時空標準研究室 日本標準時グループ
- 「うるう秒」挿入のお知らせ 2017年1月1日:総務省・情報通信研究機構
- 元旦「うるう秒」でエンジニア悲鳴 「年末年始がなくなる」:J-CASTニュース,2016年11月6日
- 時刻と時刻系:これだけはおぼえておきたい天文の基礎知識
- Windowsサーバでうるう秒に対応する備忘録:とある運用管理者の備忘録
- 2017/01/01 うるう秒:下流ネットワークエンジニアの生活
- 2017年(平成29年)1月1日はいつもより1秒長い一日です:コンテナ・ガーデニング
- 来年の元日はいつもより1秒長いって知ってた? 世界で一斉に「うるう秒」の調整が行われるんだって!:Pouch[ポーチ]
(この項おわり)