2016年(平成28年)現在、国内で出荷される腕時計の約2割、置き時計の3割超が電波時計という。電波時計は、標準電波を受信し時刻の誤差を自動修正する機能を持つ。
標準電波
標準電波は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が運営しており、国内に2カ所ある。1つはおおたかどや山標準電波送信所(福島県、1999年(平成11年)送信開始)、もう1つははがね山標準電波送信所(佐賀県、2001年(平成13年)送信開始)だ。それぞれ違う周波数の電波を飛ばすことで日本全国をカバーしている。
標準電波は、セシウム原子時計により、正確な周波数と時刻で送信している。
おおたかどや山は40kHz、はがね山は60kHzの長波を使って送信している。長波は地表に沿って伝わるので、電離層伝搬による短波よりは受信状況が安定しており、時刻の精度も高くなる。また海面下数十メートルを潜行する潜水艦にも届く。
1秒は、セシウム原子が91億9263万1770回振動する時間と国際的に定義されており、セシウム原子時計は10万年に1秒しか狂わないとされている。原子時計は、おおたかどや山に1台、はがね山に4台、さらにNICT本部にある18台と相互チェックを行い、100万年に1秒の誤差しか生まないようになっている。
標準電波は、セシウム原子時計により、正確な周波数と時刻で送信している。
おおたかどや山は40kHz、はがね山は60kHzの長波を使って送信している。長波は地表に沿って伝わるので、電離層伝搬による短波よりは受信状況が安定しており、時刻の精度も高くなる。また海面下数十メートルを潜行する潜水艦にも届く。
1秒は、セシウム原子が91億9263万1770回振動する時間と国際的に定義されており、セシウム原子時計は10万年に1秒しか狂わないとされている。原子時計は、おおたかどや山に1台、はがね山に4台、さらにNICT本部にある18台と相互チェックを行い、100万年に1秒の誤差しか生まないようになっている。
参考サイト
- 電波時計のしくみ:SEIKO
- おおたかどや山標準電波送信所:NICT
- はがね山標準電波送信所:NICT
(この項おわり)