アシアナ航空 A330-300 は羽田とハワイを結ぶ

双発で燃料消費量が低く抑えられる
エアバス A330-300 (アシアナ航空)
2023年6月22日 羽田空港 写真:パパぱふぅ
エアバス A330-300は、1993年(平成5年)に就航したエアバス社の中・長距離向け大型ジェット機である。
双発エンジンのワイドボディ機で、全長63.6メートル、全幅60.3メートル、全高17.2メートル。1座席あたりの運航コストが非常に低いことが特徴だ。
エアバス A330-300 (アシアナ航空)の大きな写真大きな写真
(1920×1366 ピクセル, 740 Kbyte)
エアバス社では1980年代、マクドネル・ダグラス MD-11などのアメリカ製旅客機に対抗するために、さまざまな革新的技術を導入した小型旅客機 A320 のシステムなどを、エアバス初の旅客機 A300 の設計にフィード・バックする形で、新型旅客機 A330A340 の開発に着手した。両社は共通設計の部分が多いが、A330 のエンジンは双発、 A340 は4発という違いがあった。当時の双発機は、まだエンジンの信頼性が低いとみなされており、洋上での飛行ルートに制限がありました。エンジンを3発以上積んでいれば、その規制を受けずにすみ、太平洋・大西洋路線にも問題なく投入できる。
そんな中、1985年(昭和60年)にボーイング767が、双発機で初めてこの制限を超える能力を持つと認められる認定「ETOPS」を取得した。
当初は A340 の受注が堅調だったが、A330 もは運航実績を積み重ね「ETOPS」を取得。エンジン数が少ない分、燃料消費量が低く抑えられる双発機を求める航空会社が増えていった。こうして、A330シリーズは計1,500機が製造されるヒット作となった。

韓国アシアナ航空のエアバス A330-300は、座席数が290で、うち30席がビジネスクラス。最大航続距離は9,445km、巡航速度は876km/hとなっており、羽田からハワイへ飛ぶことができる。
エアバスA330-300 関連
(この項おわり)
header