ラッセル車 DE15形は低規格線区の除雪に対応

ラッセルヘッドを取り外して冬期以外も活躍
ラッセル車 DE15形
2017年2月20日 南稚内駅 写真:こぱふぅ
DE15形は、除雪車両の高性能化と近代化をはかるため、低規格線区にも入線できるようにDE10形をベースに開発され、1967年(昭和42年)に登場したラッセル車である。1981年(昭和56年)までに58両が製造された。
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ラッセル車 DE15形
2017年2月20日 南稚内駅 写真:こぱふぅ
除雪時には、写真のように機関車本体の前後にラッセルヘッドを連結する。除雪期以外には、構内での入換作業や本線の客貨列車牽引にも使用できるよう、ラッセルヘッドの連結解結作業は簡略化・省力化できるように設計された。蒸気発生装置も装備している。ラッセルヘッドや連結機器以外は、ほぼ DE10形を踏襲している。

JR北海道に36両が承継され、ほぼ全車両にGPSが装備された。GPSによって踏切や橋梁など除雪作業の障害となる施設の位置を把握し、ラッセルヘッドのウィング開閉などの作業をスムーズに行うものである。
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ラッセル車は、車両の前方に排雪板(ブレード)を備え、雪を両側にかき分けて進む車両のことである。開発元となった米ラッセル社に由来する。線路の両側に排雪するスペースがなくなるような豪雪時には運用できない。
2000年代以降は、保線要員のみで操作できるという簡便さや経費の面から MCR600のような除雪用モーターカーが使用されることが多く、ラッセル車全体の稼働率は落ちている。
DE15形 関連

参考サイト

(この項おわり)
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