岡山電気軌道 9200型の愛称は「MOMO」

ボンバルディア社のLRVをベース
岡山電気軌道 岡軌9200型「MOMO」
岡軌9200 型は、岡山電気軌道(岡山県岡山市岡南町1-14-41)の路面電車で、「桃太郎」と岡山の名産「モモ」からMOMOの愛称が付いている。2車体連接のノンステップ車両である。

ボンバルディア社の LRV を基本に、1 次車(9201、愛称:MOMO)が 2002 年(平成 14 年)に新潟鐵工所で、2 次車(1011、愛称:MOMO2)が 2011 年(平成 23 年)に新潟トランシスでそれぞれ製造された。

パンタグラフはシングルアーム式で、岡山電気軌道伝統の石津式パンタグラフを唯一装備していない車両である。
JR線乗り入れを考慮し、設計最高速度は 70km/h であるが、現状は 45km/h で速度リミッターが作動する。
メンテナンスに配慮して、制御機器(IGBT-VVVF インバータ)や空調機器では国産部品(三菱電機製)を使用している。
岡山電気軌道 関連
岡山電気軌道 岡軌9200型「MOMO」
車両デザインは、九州新幹線「つばめ」800 系などのデザインでも知られる水戸岡鋭治 (みとおかえいじ) だ。水戸岡は岡山市吉備津の出身で、岡山県立岡山工業高校卒業後、デザインの道を進んでいる。この電車のデザインは、出身地の活性化に向けたボランティアと位置づけている。
「つばめ」同様、座席や床材などに木などの自然素材をふんだんに使っているのが特徴である。

2002 年(平成 14 年)に国土交通省の第1 回日本鉄道賞、2003 年(平成 15 年)に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。
岡山電気軌道は、岡山市内で 2路線の路面電車と路線バス・貸切バスを運営している企業で、両備グループの中核会社の一つである。愛称は岡電 (おかでん) で、創立は 1910 年(明治 43 年)6 月。

岡山電気軌道の路面電車の型式の上位 2 桁は、その車両の製造年から創立年を引いた数字という独自の銘々ルールがある。

路面電車が再評価

路面電車が再評価されている。
マイカーが普及した昭和期、道路の渋滞を招く存在だとして廃止が相次いだ。大阪市電は大阪万博を前にした 1969 年(昭和 44 年)に全廃、京都市電も 1978 年(昭和 53 年)に姿を消した。だが近年、環境面や交通渋滞・事故による脱モータリゼーション、少子高齢化や訪日外国人増加による公共交通機関の必要性といった観点から注目を集めている。

岡山市内を走る両備グループの岡山電気軌道は、岡山駅前電停を起点に、清輝橋 (せいきばし) 線(2.1km)と東山線(3km)の 2路線がある。
このうち東山線は、駅を出ると東進し、岡山城のある「城下」を右折して南進。岡山最大の商店街・表町 (おもてちょう) 商店街の入り口となる「西大寺町」に着くと、そのまま循環せず東方向へ行ってしまう。ようするに中心市街地の半分しかカバーしていないのだ。岡山駅南方 1 キロの岡山市役所と西大寺町を結ぶ道路には、路面電車がない。
この路面電車について、大幅な改良計画が進められている。2022 年(令和 4 年)までに線路を延伸し、新しい電停を建設。駅前広場への乗り入れを行って駅からの利便性を高める。
さらに市ではこれとは別に、大型量販店の進出で寂れる商店街の活性化などを目指し、将来的に路面電車を大幅に延伸・環状化する計画を進めている。
岡山電気軌道の路面電車の型式の上位 2 桁は、その車両の製造年から創立年を引いた数字という独自の銘々ルールがある。
【撮影場所:城下停留場】
【写真:こぱふぅ
(この項おわり)
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