南海電鉄「天空」の展望デッキで高野山の空気を満喫

22000系ズームカーを改造した観光列車
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
南海電鉄「天空」は、2009年(平成21年)7月に運行が始まった観光列車で、改造された22000系により運行されている。標高900メートルの天空都市・高野山を旅する列車として「天空」の名が冠せられた。
車体は、森林をイメージしたダークグリーンを基調とし、高野山の根本大塔をイメージした朱色のラインを施している。

車両は2両編成で、全車指定席。10日前からの電話予約だが、フリーダイヤル(デビュー当時は通常ダイヤルだったらしい)がなかなか繋がらない。昭和時代のチケット予約を思いだし、ネット予約しか知らないこぱふぅにその奥義を伝授することに(笑)。
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南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
天空は、橋本駅(標高92m)から極楽橋駅(標高535m)までの19.3kmを運行する。
標高差は443mあり、とくに高野下駅から極楽駅の間は50‰という急勾配と、トンネル、急カーブの連続で、山岳鉄道の雰囲気を満喫できる。
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南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
使用している22000系電車は、1969年(昭和44年)にデビューしたズームカーである。
高野線の急行で活躍した後、支線に転出するが、「天空」として改造して再び高野線に戻ってきた車両である。
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南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
天空のロゴは、展望デッキスペースを吹き抜ける風、ワイドビューの車窓から眺める山の稜線、その遙か上に拡がる天空の星のまたたきを象徴する、のびやかな「天」の文字と共に、道中で感じる森林の澄んだ空気感と、そこから感じる旅情感を表した「空」の文字を組み合わせることで、格調高く表現しているという。
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
ズームカーとは、平坦な区間から急峻の山岳区間まで、速度と牽引力を自在に制御できる性能を備えているという、南海高野線独特の呼び方である。全車両が動力車となっている。
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
車内の床は板張りで、座席も木製である。クッションが付いているので、お尻が痛くなることはない。

難波側には、自由席の通常車両が2両連結されていた。
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
車内の座席はすべて西側を向く「ワンビュー座席」で、3枚続きのワイドな車窓から、紀の川、不動谷川や険しい山間の風景を一望できるようになっている。

東側の座席は一段高くなっているが、電話予約では西側になるか東側になるかはわからない。
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 写真:こぱふぅ
橋下側2号車には、窓ガラスの無い展望デッキが用意されている。森林の澄んだ空気、鳥のさえずりなど、互換で高野山の自然を楽しむことができる趣向だ。

展望デッキと客室の間は扉があり、外気が客室に吹き込むことが無いようになっている。
南海電鉄「天空」 22000系
2014年8月13日 写真:こぱふぅ
極楽橋側1号車には、畳敷きのフリースペースがあり、記念写真を撮ることができる。
南海電鉄 特急「こうや」と「天空」
2014年8月13日 極楽橋駅 写真:こぱふぅ
特急「こうや」とのツーショット。
南海電鉄 特急「こうや」と「天空」の大きな写真大きな写真
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南海電鉄「天空」 22000系
車内で記念乗車証と入浴剤をもらった。
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(この項おわり)
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