AT-350形は猫「ばす」が描かれたトロッコ列車

「ばす」は芦ノ牧温泉駅の初代名誉駅長
会津鉄道 AT-350形
2016年8月15日 会津若松駅 写真:こぱふぅ
AT-350形は、2009年(平成21年)、老朽化したAT-300形を置き換える目的で新潟トランシスで新造されたトロッコ車両である。

客席窓は8月~9月の間は取り外され、冷房装置はなく、暖房装置のみを搭載。トイレはない。車体は普通鋼製の18メートル、2扉。

AT-300形は両運転台車であったが、AT-350形は単独運転は行われず、前後にAT-100形AT-400形を連結して運転される。
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会津鉄道 AT-350形
2016年8月15日 会津若松駅 写真:こぱふぅ
外装は一般公募で選ばれ、芦ノ牧温泉駅名誉駅長の猫「ばす」を描いている。アニメ「となりのトトロ」の猫バスにちなんで、「ばす」と名付けられたという。

2000年(平成12年)6月頃に拾われて芦ノ牧温泉駅を住処とし、2008年(平成20年)4月に名誉駅長として任命された。2010年(平成22年)1月には会津鉄道が総務大臣表彰を受けたが、これは「ばす」が選挙の広報活動に起用され、貢献したことによるものである。
2016年(平成28年)4月22日、永眠。
2014年(平成26年)7月に駅長見習いとして採用された「らぶ」が、2代目名誉駅長を務めている。
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会津鉄道 AT-350形
2016年8月15日 会津若松駅 写真:こぱふぅ
車内はテーブル付き4人用ボックスが基本、出入り口付近は2人掛けロングシートはボックスシートを配置している。
機関は243kWを1台搭載し、運転室は半室でマスコン・ブレーキとも縦軸の回転操作となっている。
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参考サイト

会津鉄道 関連
(この項おわり)
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