
2018年8月11日 穴水駅 写真:こぱふぅ

2018年8月11日 七尾駅 写真:こぱふぅ

食事の事前予約ができる。世界的に活躍するパティシエ辻口博啓氏の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」が能登の素材にこだわった「スイーツプラン」、和倉温泉の名店「能登すしの庄 信寿し」が手がける「寿司御前プラン」、日本四大杜氏に数えられる能登杜氏が造る美味しい地酒を用いた「ほろ酔いプラン」から選べる。

外装は、能登の海をイメージした日本海ブルーを基調に、下部に大地の実りをイメージしたえんじ色帯がまかれたている。鏡面仕上げで高級感を出している。
悪天候でも眺望を妨げないよう、窓は防曇の二重ガラスとなっている。
悪天候でも眺望を妨げないよう、窓は防曇の二重ガラスとなっている。

2018年8月11日 写真:こぱふぅ
運転席はコンパクトにまとまっており、前面の眺望も楽しめるようになっている。
また、1号車の運転席近くは、コーヒー、アルコール、オリジナルグッズなどを販売するサービスカウンターになっている。
また、1号車の運転席近くは、コーヒー、アルコール、オリジナルグッズなどを販売するサービスカウンターになっている。

七尾寄りの客室のシートはすべて海向きとなっており、眺望を楽しめる。
山側は、床面を150mm高くしたソファーシートになっている。
山側は、床面を150mm高くしたソファーシートになっている。

ソファーシートは、家族やグループで食事をしながら語り合うのにちょうどいい。
予約は必要なものの全車自由席であり、空いているシートに腰掛けて旅を楽しもう。
予約は必要なものの全車自由席であり、空いているシートに腰掛けて旅を楽しもう。


車内各所には、能登の伝統工芸品が配置され、工芸品を鑑賞できるギャラリースペースを設けている。

食事は予約しなかったのだが、地元の海洋深層水とキャラメルが用意されており、アテンダントが荷物の置き場所など心遣いをしてくれた。また、写真は撮れなかったが、途中のトンネルでは手作りのイルミネーションが目を楽しませてくれる。
こうした手作り感あふれるもてなしは、われわれ旅人にとって、どんな高級な工芸品より記憶に残る。

食事は予約しなかったのだが、地元の海洋深層水とキャラメルが用意されており、アテンダントが荷物の置き場所など心遣いをしてくれた。また、写真は撮れなかったが、途中のトンネルでは手作りのイルミネーションが目を楽しませてくれる。
こうした手作り感あふれるもてなしは、われわれ旅人にとって、どんな高級な工芸品より記憶に残る。

オユ10は、国鉄が1955年(昭和30年)に開発・量産した軽量客車で、食堂車や寝台車としても活躍した。
軽量であることを利用し、72両が区分室付郵便車として製造された。写真の郵便車は1969年(昭和44年)9月にオユ10 2045として製造され、東京-北海道間で活躍した。
軽量であることを利用し、72両が区分室付郵便車として製造された。写真の郵便車は1969年(昭和44年)9月にオユ10 2045として製造され、東京-北海道間で活躍した。

北海道から九州までの全国各地を移動しながら、郵便物を車内で仕訳していた。
郵便袋を500~600個(重量にして7~8トン)搭載できた。
郵便袋を500~600個(重量にして7~8トン)搭載できた。

北海道向けは電気暖房を搭載していたが、冷房設備は備わっておらず、作業員の汗で郵便物が汚れないように苦労したという。1972年(昭和47年)から冷房が増備された。写真のオユ10は1976年(昭和51年)2月に冷房改造され、2565に改番された。

2018年8月11日 駅 写真:こぱふぅ


ボラ待ちやぐらは、ボラ漁のために建てられた櫓。警戒心が強いボラが櫓を通り抜けたところを、海底に張った袋網ごと引き揚げる。
1889年(明治22年)に能登を訪れた天文学者パーシヴァル・ローウェルは、著書『NOTO―能登・人に知られぬ日本の辺境』の中で、怪鳥ロックの巣のようだと記している。
1889年(明治22年)に能登を訪れた天文学者パーシヴァル・ローウェルは、著書『NOTO―能登・人に知られぬ日本の辺境』の中で、怪鳥ロックの巣のようだと記している。

2018年8月11日 七尾駅 写真:こぱふぅ
運行ルート
七尾駅から穴水駅まで33kmを、約60分かけてのんびりと運行する。
車内では、記念乗車券をもらい、スタンプを押すことができる。
ゆったりコースでは、帰りの乗車券が付いている。

のと鉄道設立当初は100km以上あった鉄道も、現在では33.1kmと短くなり、経営状況も厳しいと聞く。能登観光の際は、のと鉄道に乗って、ノンビリとした鉄道旅行を堪能していただきたい。
車内では、記念乗車券をもらい、スタンプを押すことができる。
ゆったりコースでは、帰りの乗車券が付いている。

のと鉄道設立当初は100km以上あった鉄道も、現在では33.1kmと短くなり、経営状況も厳しいと聞く。能登観光の際は、のと鉄道に乗って、ノンビリとした鉄道旅行を堪能していただきたい。
参考サイト
- のと里山里海号:のと鉄道
- のと里山里海号:春日出旅行社広報部
- のと鉄道観光列車「のと里山里海号」試乗:浦和御殿
- のと鉄道[のと里山里海号]乗車記:TOMODACHIYA鉄道乗車記
- 特急花嫁のれん2号、七尾線豪華観光列車に乗ってきた2016:さかきんぐのちょいと1言
(この項おわり)
車窓から、世界農業遺産に登録された能登の里山里海が織りなす風景と能登の旬の味が楽しめる。