箱根登山鉄道 3100形は省エネ、安全、快適

伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン
箱根登山鉄道 3100形
2025年9月12日 大平台駅 写真:パパぱふぅ
箱根登山鉄道 3100形は、2014年(平成26年)に営業運転を開始した最新鋭車両で、愛称は「アレグラ号」と呼ばれる。これはラテン語の allegra(楽しい・元気な)に由来し、観光地・箱根の雰囲気にふさわしい明るいイメージを表している。
製造は東急車輛製造(現・総合車両製作所)が担当し、同社の一般的なステンレス車体を基礎としつつ、登山鉄道特有の条件に対応した設計が施された。
箱根登山鉄道 3100形の大きな写真大きな写真
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編成は2両固定編成で、モハ3100形とモハ3200形から成る。合計2編成4両が導入され、従来の1000形2000形と併結可能である。制御方式はVVVFインバータ制御(IGBT素子)で、省エネルギーかつ滑らかな走行を実現。回生ブレーキを備え、急勾配区間でも効率的な運転が可能となった。

最大の特徴は、急勾配と急曲線が連続する箱根登山鉄道の路線条件に対応しつつ、バリアフリー性と観光利用を両立している点だ。車体は軽量ステンレス製で、車内は広い乗降口や車いすスペースを確保。大型の前面窓や側面窓からは沿線の自然を楽しむことができる。車内案内表示器や多言語対応の案内装置も搭載され、外国人観光客にも配慮した設備が整えられている。

デザイン面では、赤を基調に黒と銀を組み合わせたモダンな配色で、従来車両と一線を画す印象を与える。前面は展望性を重視した大きな窓を持ち、観光列車としての魅力を高めている。

運用は箱根湯本~強羅間の普通列車が中心で、スイッチバックや急勾配区間を走破する姿は観光名物の一つともなっている。輸送力増強や旧型車の補完役として活躍し、沿線の観光振興にも寄与している。
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(この項おわり)
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