東武鉄道 9000系電車は営団有楽町線直通運転のため登場

最後の界磁チョッパ制御電車

東武東上線

2025年9月13日 志木駅柳瀬川駅間(東上92号踏切) 写真:パパぱふぅ
東武鉄道 9000系電車は、有楽町線・副都心線をはじめとする営団(現・東京メトロ)地下鉄線への直通運転に対応するために1981年(昭和56年)に登場した車両だ。営団有楽町線の和光市―池袋間開業に合わせ、地上の東上本線と地下鉄を直通する新しい標準車として設計された。従来の東上線用車両では地下鉄乗り入れに必要な保安装置や規格に対応できなかったため、その対応と近代化が主な目的である。
の大きな写真大きな写真
(1920×1647 ピクセル, 303 Kbyte)
2025年9月13日 志木駅柳瀬川駅間(東上92号踏切) 写真:パパぱふぅ
制御方式は 9000型界磁チョッパ制御を採用し、営団 7000系と共通性を持たせた。直流直巻電動機を用い、安定した性能と省エネを両立している。後に増備された [9050型:blueや更新車ではVVVFインバータ制御に改造され、効率化と保守の簡素化が図られた。
の大きな写真大きな写真
(1920×1339 ピクセル, 333 Kbyte)
主電動機は直巻直流電動機 TDK-805/815系が初期に採用され、更新時には かご形三相誘導電動機へと置き換えられた。起動加速度は 3.3km/h/sと地下鉄区間での速やかな加減速に対応できる性能を持っている。

車内は、地下鉄直通運転にふさわしい都市型通勤車両として設計され、全席ロングシートを採用。登場時は、淡いベージュと茶系を基調とした落ち着いた内装で、照明は蛍光灯による明るさを確保した。天井は白系、側壁は化粧板仕上げで清潔感を重視。ドア上には路線図や案内表示を掲示し、地下鉄直通利用者への配慮もなされていた。その後の更新工事で、内装は明るいグレー系を基調とするデザインに改められ、座席モケットの色変更、LED式案内表示器の設置、バリアフリー対応として優先席表示やドアチャイム設置などの改良が加えられた。

外観はステンレス車体にダークブラウンの帯を巻き、地下鉄線内でも違和感のない落ち着いたデザインが特徴。のちに帯色は東上線系統を示すブルー系に改められている。初期は5両編成で登場しましたが、後に地下鉄直通10両編成化に対応するため増備・組み替えが行われた。
東武鉄道 9000系 関連

参考サイト

(この項おわり)
header