東武東上線
東武鉄道 30000系電車は、1997年(平成9年)に登場した通勤・地下鉄直通用のステンレス車両だ。1960年代から運用されていた 20000系・9000系の老朽化対策と、東京メトロ半蔵門線と東急田園都市線への直通運転対応車両の増強を目的として誕生した。
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制御方式は、登場当初より VVVFインバータ制御を採用し、効率的な電力使用と滑らかな加減速を実現している。主電動機は、かご形三相誘導電動機を搭載し、地下鉄区間での加減速性能や騒音低減に配慮している。編成は基本的に10両編成で、必要に応じて中間車を増減できる柔軟な構造だ。また、先頭車には衝突安全構造や耐雪・耐寒性能を備え、首都圏の多様な気象条件に対応している。
外観はステンレス無塗装車体を基本とし、帯色は路線に応じて変更可能なデザインで、東上線系統ではブルー、伊勢崎線系統ではライトブルーを採用。車体前面は貫通型で視認性と安全性を確保し、前照灯や尾灯はLED化されている。空調装置や床面の低床化など、快適性向上にも配慮されている。
内装面では、通勤型車両としての快適性と視認性を重視。全席ロングシートを基本とし、座席モケットには明るいブルー系の色彩を採用している。ドア上には LCD式案内表示器を備え、次駅案内や路線情報、車内注意事項を表示。天井は白系、側壁は淡いグレーで統一し、蛍光灯・LED照明を組み合わせて明るく清潔感のある空間を実現している。車椅子スペースや優先席表示、ドアチャイムなどバリアフリー対応も充実しており、地下鉄直通運転で利用される多様な乗客層に配慮している。
(この項おわり)
