武蔵野市の野菜探検隊に参加

2007年2月24日 撮影
ウド
武蔵野市のイベント「野菜探検隊」に参加した。

立川市の名産品だとばかり思っていたウドが、「吉祥寺ウド」として栽培されていることを初めて知った。

ウドは、東京の特産野菜だ。野生種としては中国、韓国にも自生しているが、日本で改良・栽培化された日本原産の野菜と言われている。
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ウド
立川市のものが有名だが、武蔵野市でも「吉祥寺ウド」として栽培されている。
武州多摩郡吉祥寺村として、江戸時代末期の文化年間(1804~18)から栽培がはじめられた。一方の立川ウドは、戦後の食糧難が一段落し、かつての養蚕農家などが栽培をはじめたそうだ。

ウドは、根株を群馬県、栃木県などの高冷地で半年かけて養成する。それを11~12月に掘り取り、東京へ運び、遮光したムロに伏せ込んで水を与えていく。そうすると、1ヶ月弱で、真っ白で、鮮烈な香りとシャリシャリとした歯ごたえがあるウドに成長する。
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ムロ
ビニールハウスの中にムロがある。
ムロの中でウドは軟化する。他県がまねのできない軟化技術のおかげで、吉祥寺ウドは、真っ白な肌、さわやかな香としゃきっとした歯触りが好評である。12~5月頃を中心に収穫し、日本料理向けの高級食材として出荷されている。
ムロの大きな写真大きな写真
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ウド
ムロの中にはウドが群生している。
ムーミンに登場するニョロニョロのように、風も無いのに自分から動いているように見えることから「独活」の字を当てる。また、「動く」がなまって「ウド」と呼ばれるようになったとも言われる。

ウドの大部分は水分で、栄養的価値は低い。
ただ、茎と根には精油類(ジテルペン類)を含み、これが大脳皮質や延髄を興奮させ、血液の循環を促進する。発汗、鎮痛、利尿、消炎などを促進することで、風邪、頭痛、偏頭痛、めまい、リュウマチ、神経痛、関節炎などに用いられる。
大根
こぱふぅは大根を収穫した。
ともかく大きな大根なので、引き抜くだけでも一苦労。
ブロッコリー
ブロッコリーも収穫できた。
畑
武蔵野市の人口は約13万4千人に対し、面積は10.98平方キロと小さい。人口密度では埼玉県蕨市に次いで全国第二位だ。
一方、農地の占める面積は0.5%だ。
堆肥 - 落ち葉など
落ち葉などを堆肥化した山。

武蔵野市では、積極的に堆肥化を進めている。
堆肥 - 生ゴミ
こちらは、生ゴミからできた堆肥の山。

武蔵野市では、生ゴミの堆肥化にも取り組んでいる。市から助成金を出してコンポストを設置している。
武蔵野新鮮館
武蔵野市の野菜は、武蔵野新鮮館(東京都武蔵野市西久保1-18-10)で購入することができる。

武蔵野指武蔵野新鮮館への交通アクセス

行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:武蔵野新鮮館
(この項おわり)
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