ホスピス 2010年版

2010年3月11日 作成

子どもホスピス:日本にも3カ所

天使
重い病気や障害と共に生きる子どもや、その家族を支える日本初の「子どもホスピス」が、神奈川県大磯町と奈良市、北海道滝川市の3カ所で、今年から2012年(平成24年)にかけて開設される。
子どもホスピスはイギリスで誕生し、重い病気や障害の子らを短期間預かる施設として同国などで広がっている。
小児科医らでつくる「小児在宅医療・緩和ケア研究会」代表の細谷亮太・聖路加国際病院副院長によると、こうした施設は日本にはまだないという。自然に囲まれた自宅のような環境で家族も宿泊でき、周辺の医療施設との連携を目指しており、研究会は神奈川県大磯町の古民家を利用して開設することにした。

奈良市では東大寺の宿坊「華厳寮」を、ホスピスとして利用する計画が進む。
北海道滝川市では、難病児のための野外施設「そらぷちキッズキャンプ」で今春からホスピス建設が始まる。
朝日新聞,2010年3月10日より

参考書籍

表紙 病院で死ぬということ
著者 山崎章郎
出版社 文藝春秋
サイズ 文庫
発売日 1996年05月
価格 583円(税込)
rakuten
ISBN 9784167354022
医師である著者は、末期ガンの患者たちの闘病と死に立ち合って思った。一般の病院は、人が死んでゆくにふさわしい所だろうか。医療者にまかせるのではなく、自分自身の意思と選択で決める自分の死を迎えるには、どうしたらいいか…。これは患者と理解し合い、その人の魂に聴診器をあてた医師の厳粛な記録。
 
表紙 続 病院で死ぬということ
著者 山崎章郎
出版社 文藝春秋
サイズ 文庫
発売日 1996年08月
価格 514円(税込)
rakuten
ISBN 9784167354039
日本人の90%が病院で死ぬ。年間24万人がガンによる死である。なのに、末期医療のなんと粗末なことか。これが“日本で死ぬということ”なのか!?-医師のこの痛切な反省が、日本にホスピスの理念をもたらした。これは、本当に人間らしく死を迎えるにはどうしたらいいかを考えつめた医師の愛と願望の書。
 
表紙 僕が医者として出来ること
著者 山崎章郎
出版社 講談社
サイズ 文庫
発売日 2001年05月
価格 583円(税込)
rakuten
ISBN 9784062565196
「死」はけっして逃れられないとわかっている患者に、医者はなぜ延命治療を行うのか?それは、「やるべきことは、すべてしたんだ」という医者の満足感を満たすだけのものにほかならないー。末期となった患者が、自分らしく生き、自分らしい最期を迎えるために、医者が本当に目指すべきこととは何か。終末期医療の先駆者としてさまざまな「死」の場面に立ち会ってきた著者が、医療における夢と現実、今後の決意を語る。
 
(この項おわり)
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