運動と日光浴でストレス対策を

2010年7月30日 作成
サングラス
混雑する夜の駅で、鉄道係員への暴力行為が増えている。
日本民営鉄道協会の調査によると、JR各社や私鉄など25事業者で昨年起こった暴力は869件で、過去5年で最悪を更新したという。飲酒無しで突然キレるケースは全体の3割に及んでいる。
東邦大学医学部の有田秀穂教授によると、衝動をコントロールする大脳の前頭前野から分泌されるセロトニンが欠乏する機能障害だという。有田教授は、パソコンが爆発的に普及した「IT革命」や、ネットカフェなど24時間営業店の増加で人々が運動不足と昼夜逆転生活になり、セロトニン欠乏に陥っているとみる。

セロトニンは、運動や太陽光を浴びることで分泌が促進される。
有田教授は「体を動かし、太陽光を浴び、人と触れあう。日常的に継続すれば克服できるでしょう」と話す。
産経新聞,2010年7月29日より

参考書籍

表紙 脳からストレスを消す技術
著者 有田秀穂
出版社 サンマーク出版
サイズ 単行本
発売日 2008年12月
価格 1,512円(税込)
rakuten
ISBN 9784763198600
ストレス耐性をつくる「セロトニン生活」と、たまったストレスを一瞬でリセットする「号泣生活」で、心も身体も脳も、すべてが健康になる!脳生理学者が考案した1日5分で効果が出る驚きのストレス解消法。
 
表紙 セロトニン欠乏脳
著者 有田秀穂
出版社 日本放送出版協会
サイズ 新書
発売日 2003年12月
価格 734円(税込)
rakuten
ISBN 9784140880937
キレる子どもや鬱の大人の脳では、セロトニン神経が衰弱し、脳内物質が欠乏している。不安や恐怖、興奮を適度に抑え、覚醒時のクールな意識(とらわれない心)を演出するセロトニン神経の不思議な働きを明らかにする。リズム運動できたえ、昼夜逆転した生活習慣を見直すことなどで、弱った脳と心に静かなパワーをとり戻す方法を、脳科学研究の最前線から提案する。
 
(この項おわり)
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