世界中のメディアがAI企業にニュースの完全性を守るよう呼びかけ

1. ニュースコンテンツは、著作者の許可を得た場合にのみ、生成AIモデルやツールで扱うことができます。
2. 最新かつ高品質のニュースコンテンツの価値は、第三者の利益のために利用される際に正当に認識されなければなりません。
3. 正確性と帰属が重要です。AI生成コンテンツの元となるニュースソースは、国民が明確に理解し、アクセスできるようにする必要があります。
4. 多様なニュースメディアを活用することで、生成AIツールに大きなメリットがもたらされます。
5. 私たちはテクノロジー企業に対し、安全性、正確性、透明性の基準を策定するために報道機関と正式な対話を始めるよう呼びかけます。

EBUのエルノット氏は、「人々に情報を提供し、民主主義を健全に保つうえで、ニュースの誠実さがこれほど問われている時代はかつてありません。テクノロジーが私たちの生活を変革する中で、信頼できるニュース、メディア、そして私たちの社会にとっての利点とリスクを常に評価しなければなりません」と述べました。WAN-IFRAのハイムガートナー氏は、「社会に価値をもたらし、共有可能な機能的なメディア空間は公共財です。これは支援され、促進されなければなりません。ゲームのルールがすべての人にフェアプレーを保証するならば、生成AIは、専門的なメディアコンテンツのおかげで、信頼の触媒となることができます」と述べました。

欧米のジャーナリズムにおいては、一次ソースを追求できることは必要条件です。AIが一次ソースを提示できることはもちろん、ジャーナリズム自身も一次ソースへのアクセスを明示しなければなりません。
しかし、生成AIの基盤になっている機械学習は、一次ソースをある数学モデルの中に混ぜ込んでしまっているため、正確な（より確からしい）一次ソースを示すことが困難です。
生成AIを中心に据えながらも、エキスパートシステムで補完するという流れにした方が、長い目で見て人類に有益だと感じます。

	ジャーナリズムの原則
	著者	ビル・コヴァッチ/トム・ローゼンスティール
	出版社	日本経済評論社
	サイズ	単行本
	発売日	2002年12月
	価格	1,980円（税込）
	ISBN	9784818814479
	なぜニュースはつまらないのか。すべてのジャーナリスト、編集者、報道機関の発行者・経営者、ジャーナリズム研究者、そしてすべてのニュースを見る人に捧ぐ。

• Media outlets worldwide join call for AI companies to help protect news integrity：WAN-IFRA, 2025年5月5日