富山県営渡船は無料フェリー

通称・越ノ潟フェリー
富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
富山県営渡船 (とせん) は、富山新港の建設によって港口部分が切断されたことを受け、道路および射水線の代替として1967年(昭和42年)11月に運行を開始した。越ノ潟フェリーと通称される。
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富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
越の潟発着場から堀岡発着場間までの770メートルを約5分で結ぶ。
1986年(昭和61年)4月に運賃が無料化された。

写真の海竜は、1988年(昭和63年)11月1日から運行開始した。全長16メートル、総トン数44トン。最高速度は9ノット。定員80名、自動二輪車10台、自動車40台を搭載できる。ただし、規則により自動二輪車は乗船できない(原付はOK)。
現在、こしのかたと2隻体制で運行している。
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越の潟発着場 - 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
越の潟発着場は、万葉線の終点に隣接している。
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越の潟発着場 - 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
待合室に入って、券売機やそれらしい販売員もいないのでどうしたものかと、貼り紙を見たところ、無料と書いてあって驚いた。ところで、貼り紙が多すぎるので、少し整理していただけないものか。一見の観光客には辛いものがある。
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越の潟発着場 - 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
新湊大橋を眺めながら、あっという間に堀岡発着場に到着する。経費削減のために発着場や船内では何の放送もないのだが、かえって清々しかった。
ここからきときとバスに乗って、富山ライトレール・岩瀬浜駅へ向かう。
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堀岡発着場 - 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)
写真:こぱふぅ
富山県営渡船は、当初は24時間運行していたが、1968年度の年間79万1019人をピークに利用者が減少し、2002年度には17万515人まで落ち込んだ。2003年(平成15年)9月、夜間早朝の渡航を廃止した。
堀岡発着場 - 富山県営渡船(越ノ潟フェリー)の大きな写真大きな写真
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堀岡発着場に掲示が出ていたが、現在は、海王交通に代替輸送を委託している。電話をかけると来てくれるようだ。
また、2006年(平成18年)には射水丸を退役させ、2隻体制によって運行している。

2012年(平成24年)9月、新湊大橋が開通し、2013年(平成25年)6月に歩道・自転車道が開通すると、富山県営渡船の廃止が議論されるようになる。しかし、新湊大橋の自転車歩行者道部分は夜間閉鎖されることから、渡船の運行は続けられることになった。ただし、2014年度には、さらに減便された。
2015年(平成27年)以降、利用者は5万人台と、過去最低水準で推移しており、毎年1億円かかる維持費の捻出は厳しい。職員の大半がシルバー雇用である。

運行ルート

越の潟発着場から堀岡発着場間までの770メートルを約5分で結ぶ。運賃無料。

参考サイト

(この項おわり)
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