べるもんたは「美しい山と海」を走り抜ける

予約すると車内で寿司職人が握る寿司と日本酒も
観光列車「べるもんた」
2018年8月12日 氷見駅 写真:こぱふぅ
ベル・モンターニュ・エ・メール(Belles montagnes et mer;愛称 べるもんた)は、JR西日本が富山県内で運行する観光列車である。2015年(平成27年)10月の北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて運行開始した。
2018年度は土日のみの運行で、土曜日は高岡・新高岡~城端駅間を結ぶ2往復、日曜日は新高岡・高岡~氷見駅間を結ぶ2往復で、全車指定席となっている。氷見線から城端線へ入れ換え移動するため、高岡駅での停車時間は20~30分と長く設定されている。
この日は、氷見駅から高岡駅まで乗車し、そこから万葉線に乗り換え、富山へ向かった。
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観光列車「べるもんた」
2018年8月12日 氷見駅 写真:こぱふぅ
高岡駅を起点に城端線は山側に、氷見線は海側に伸びることから、このエリアの特徴である「美しい山と海」をフランス語に訳した「ベル・モンターニュ・エ・メール」という非常に長い名称が付いた。愛称 べるもんたの方が記憶しやすい。なお、富山湾は「世界で最も美しい湾クラブ」という国際組織に加盟している。

山と海の変化に富んだ両線の美しい車窓を1枚の絵画のようにデザインしたものが、貫通扉と側面腰部に配置されたロゴマークである。ゴールドは窓枠を表し、車窓から見える山と海をシンボリックに描きだした。「Belles montagnes et mer」の文字で、城端線・氷見線を結ぶレールと、旅旅で訪れた土地と旅人の心を繋ぐ架け橋をイメージしている。
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観光列車「べるもんた」
車両は、キハ40 2027を改造した1両編成の気動車である。外装はダークグリーンとし、車体腰部・窓枠部分・前面下部のスカートにはメタリックゴールドが配色され、高級感を打ち出している。
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観光列車「べるもんた」
日本海側・立山連峰側には、額縁風にデザインされた窓枠があり、最大幅2.52メートルと大きな窓に改造されている。雄大な立山連峰などの車窓をダイナミックに楽しめる。

氷見線内では観光ガイドが乗車し、車窓の眺めをライブ解説してくれる。
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観光列車「べるもんた」
運転席後ろのカウンターには寿司職人が同乗しており、VISIT富山県で予約しておくと、「ぷち富山湾鮨セット」「ほろ酔いセット」「飲み比べセット」が選べる。
また、沿線の特産品も販売しており、予約すると「おみやげセット」が手に入る。
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観光列車「べるもんた」
車内のショーケースには、砺波市の伝統工芸品である「庄川挽物木地」の茶碗や「越中三助焼」の湯飲みなど、技術が光る逸品を展示している。
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観光列車「べるもんた」
車内には、世界遺産に登録された合掌造りや花などを題材に、高度な技術で創作された富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」が8作品展示されている。
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観光列車「べるもんた」
つり革は、高岡銅器をイメージし、沿線4市を代表する図柄で装飾したもの。

高岡銅器は、高岡市で作られている伝統工芸品である銅器の総称で、国内の銅器の生産額の約95%を占める。1611年(慶長16年)、加賀藩主・前田利長が鋳造師を現在の高岡市金屋町に呼び寄せたことに始まる。
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観光列車「べるもんた」
2018年8月12日 雨晴駅~越中国分駅間
雨晴海岸 (あまはらしかいがん) から松の木を貯えた女岩(富山県高岡市太田)が見える。天気がよければ、富山湾越しに聳える立山連峰を見渡すことができる。
列車はここで一時停止してくれる。
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ベル・モンターニュ・エ・メール 関連

参考サイト

(この項おわり)
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