理想的な人数は1人だ

Seymour Cray

発言者

  Seymour Cray Seymour Cray
  クレイ・コンピュータ創業者
   
  1992年7月20日

場面

システム構築プロジェクトに着手する際、いつもこの言葉が頭に浮かぶ。
おそらく自分一人で構築するのが一番早いことは分かっている。しかし、それではビジネスにはならない、継続性がない、リスク分散ができない――そういうわけで、チームを組むわけだが、これが厄介である。

昨今のシステム開発は分業化が進み、1つのシステムを組み立てるにしても、ネットワーク・スペシャリスト、データベース・スペシャリスト、デザイナ、アーキテクト‥‥さまざまな職種が必要になる。
クレイが「12人」と言った背景には、12という数字は、2、3、4、6‥‥と柔軟なチーム編成が可能であることからだという。しかし、極端に分業化が進んだ今日、2?4というサブチームに分かれたのでは、作業を進めることすら適わない。

これだけシステムが複雑化すると、すべてを一人で切り盛りできる「万能者」を目指すというのも無理な話だろうが、せめて、一人で3つか4つの分野のスペシャリストとしての技量を備えてほしい

参考サイト

(この項おわり)
header