科学は嘘をつかない。科学は多数決ではない。

服藤恵三

発言者

  服藤恵三 (はらふじ・けいぞう) 服藤恵三
  警視庁初代・科学捜査官
   
  2024年10月26日

場面

NHKの番組において、次のように語った。
私は持論として、「科学は嘘をつかない」という言葉と、「科学は多数決ではない」という言葉をよく使います。 科学は自分では意思がないから、使う人によって悪いことにも良いことにも使える。そこをどういう風に制御するのかということが、その人間に問われている。真実を見ることができる目をもって、もっと俯瞰的に全体像を見ながら、この位置づけがどういうことなのかということをしっかり把握して、これを使っていかなければならない。
新プロジェクトX オウムVS.科捜研 〜地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇〜」(NHK,2024年10月26日)

コメント

服藤恵三 (はらふじ けいぞう) さんは、1981年(昭和56年)に警視庁科学捜査研究所研究員となり、1995年(平成7年)に発生した地下鉄サリン事件でサリンを最初に同定した。1996年(平成8年)に初代科学捜査官に就任。和歌山毒物混入カレー事件(1998年)、ルーシー・ブラックマン失踪関連事件(2000年)、新宿歌舞伎町ビル火災など、全国で発生した多くの事件捜査に科学的立証の立場から貢献した。

発言者による著作物

表紙 警視庁科学捜査官 難事件に科学で挑んだ男の極秘ファイル
著者 服藤 恵三
出版社 文藝春秋
サイズ 文庫
発売日 2024年10月09日
価格 902円(税込)
ISBN 9784167922894
地下鉄サリン事件、和歌山カレー事件、ルーシー・ブラックマン事件…日本中を震撼させた凶悪犯罪に対して、科学的知識を駆使し、わずかな痕跡から謎を解き明かしてきた男がいた。刑事とともに捜査の最前線に立ち、「科学と捜査の融合」を志した日本初の「科学捜査官」が綴った、息をのむような戦いの日々と、貴重な歴史的記録。
 
(この項おわり)
header