marginal hamlet

限界集落

意味

限界集落とは、人口の50%以上が65歳以上の高齢者となり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のこと。大野晃(長野大学教授、高知大学名誉教授)が、1991(平成3)年に提唱した。限界集落になると存続は困難で、消え去る運命にあるとされている。
国土交通省によると、全国にある775村の62,271集落のうち13%にあたる7,837が限界集落に当たる。

2008年(平成20年)9月、都営新宿戸山団地(東京都新宿区百人町4丁目、総戸数2300)が限界集落になっていることが判明した。
住民基本台帳調査で高齢化率が51.6%に達しており、新宿区社協の独自調査によれば住民の過半数が65歳以上と推定される。高齢化率は19.8%の区平均を上回り、75歳以上の約6割が独り暮らしとみている。

限界集落は、地方の過疎化した集落を差別するものとして社会問題になっているが、今後は団塊の世代が集中している都市部にも出現する可能性がある。

例文

Marginal hamlet is defined as a village in which a majority of the population is aged 65 or older.
限界集落とは、人口の50%以上が65歳以上の高齢者となり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のこと。

類義語・反意語

存続集落55歳未満人口比50%以上。跡継ぎが確保されており、共同体の機能を次世代に受け継いで行ける状態。
準限界集落55歳以上人口比50%以上。現在は共同体の機能を維持しているが、跡継ぎの確保が難しくなっており、限界集落の予備軍となっている状態。
限界集落65歳以上人口比50%以上。高齢化が進み、共同体の機能維持が限界に達している状態。
消滅集落人口 0。かつて住民が存在したが、完全に無住の地となり、文字通り集落が消滅した状態。

参考サイト

(この項おわり)
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