意味
宇宙船の推進力を得る方法として太陽風利用するアイデアは古く、1919年（大正8年）にロシアのフリードリッヒ・ツァンダーやコンスタンチン・ツィオルコフスキーによって提出された。しかし微小な光圧から必要な推進力を得るために、極軽量かつ宇宙での苛酷な環境に耐える膜面素材が不可欠であり、これまで実現に至らなかった。
ところが最近になって、素材及び製造技術の向上により、有望な膜面素材が開発され、諸外国でも実験を開始するところが現れてきた。日本でも、JAXA宇宙科学研究本部が中心になり、太陽帆船の実用化を目指すワーキンググループが立ち上がった。
ところが最近になって、素材及び製造技術の向上により、有望な膜面素材が開発され、諸外国でも実験を開始するところが現れてきた。日本でも、JAXA宇宙科学研究本部が中心になり、太陽帆船の実用化を目指すワーキンググループが立ち上がった。
例文
The world's first solar sail-powered spacecraft failed to reach its planned orbit after the Russian rocket carrying it shut down less than two minutes after launch, Russia's state space agency said on Wednesday.太陽風を動力源にした世界初の宇宙船は、それを載せて打ち上げたロシアのロケットが発射後2分未満にロケットエンジンを停止したため、予定された軌道に達することができなかった、とロシア航空宇宙局が水曜日に発表した。
参考サイト
- COSMOS 1 (THE PLANETARY SOCIETY)
- space probe（宇宙探査機）
- Mars explorer（火星探査機）
- asteroid explorer（小惑星探査機）
- solar sail spacecraft（太陽帆船）
（この項おわり）
太陽帆船は宇宙船の一種で、風を受けて海を走る地球上の帆船のように、宇宙空間で大きく拡げた巨大な薄膜で太陽光を反射して推力を得る推進方法で宇宙空間を進む。推進薬が不要なため、惑星探査などの自由度を大きく拡げることが期待されている。