動物の写真は、被写体が思い通りに動いてくれないため、人物撮影とは異なる難しさがある。ペットも動物園の動物も、こちらの都合に合わせてくれることはない。しかし、それぞれの習性や行動パターンを理解したうえで、瞳AFと連写を効果的に使えば、生き生きとした瞬間を確実に捉えることができる。
ペット撮影
猫を撮影する(イメージ)
ペットの撮影で大切なのは、動物の習性に合わせた撮り方を選ぶことである。
猫は単独行動が多く、窓辺で日向ぼっこをする、爪を研ぐ、おもちゃに飛びかかるといった行動を繰り返す。こうしたパターンを把握しておけば、次の動きを予測してカメラを構えることができる。犬は飼い主との関わりの中で豊かな表情を見せる。名前を呼んだ瞬間、ボールを追いかけた瞬間など、動きのある場面を狙うとよい。
猫は単独行動が多く、窓辺で日向ぼっこをする、爪を研ぐ、おもちゃに飛びかかるといった行動を繰り返す。こうしたパターンを把握しておけば、次の動きを予測してカメラを構えることができる。犬は飼い主との関わりの中で豊かな表情を見せる。名前を呼んだ瞬間、ボールを追いかけた瞬間など、動きのある場面を狙うとよい。
熱帯魚を撮影する(イメージ)
水槽の魚は、ガラス越しの反射に注意が必要である。カメラのレンズをガラス面に近づけるか、偏光フィルターを使うと反射を抑えられる。フラッシュは逆効果になるため、ISO感度を上げて自然光や水槽の照明だけで撮る。小鳥やウサギは突然動き出すため、シャッタースピードを1/250秒以上にしてブレを防ぐことが基本である。いずれのペットでも、カメラを動物の目線の高さに合わせることで、正面から表情が伝わる写真になる。
動物園
動物園のワンシーン(イメージ)
動物園の撮影では、金網やガラス越しの対処が最初の課題になる。金網の場合、レンズを金網にできるだけ近づけ、絞りを開放(F値を小さく)にすると、金網がぼけて目立たなくなる。ガラス越しでは、レンズをガラス面に密着させることで反射をほぼ消すことができる。いずれの場合も、望遠レンズを使うと距離感が縮まり、背景もぼかしやすくなる。
動物の動きを予測するには、しばらく観察する時間を取ることが有効である。動物には食事・移動・休息といった行動のリズムがあり、活発に動く時間帯は飼育員の解説や掲示物で確認できることも多い。逆光になりやすい屋外展示では、露出補正(+1段程度)で動物の顔が暗くなるのを防ぐ。室内展示は光が少ないため、ISO感度を高めに設定することが必要になる。
瞳AF
瞳AFが動物の目を自動追尾(イメージ)
近年のミラーレス一眼カメラには、人物だけでなく動物の瞳を自動検出してピントを合わせる瞳AF機能が搭載されているものが多い。猫・犬・鳥などに対応した機種では、動物の顔や目を画面内で自動的に見つけ、動いても追い続けてくれる。動物撮影では瞳を外さずピントを合わせ続けることが難しいため、この機能の恩恵は大きい。
設定方法はメーカーや機種によって異なるが、被写体認識またはAF被写体追尾の設定画面から「動物」「鳥」などを選択するのが一般的である。認識できない動物もいるため、万能ではないが、ペットや動物園の動物の多くは対応している。瞳AFを使うときは、AFモードをコンティニュアスAF(AF-C)にあわせておくことで、動いている間もピントが追従する。瞳が画面から外れたときは顔や体全体を追尾することが多く、再び瞳が見えると自動で瞳にピントが戻る。
連写
動物は人間の意図に関係なく動くため、決定的瞬間は予測しにくい。1枚ずつ撮っていると、シャッターを切った直後に最良の瞬間が来ることが多い。連写モードに設定しておけば、シャッターボタンを押し続けるだけで連続して撮影できるため、あとからベストショットを選ぶことができる。

連写と瞳AFを組み合わせることで、動く動物の目にピントが合った写真を複数枚確保できる。動物が走る、ジャンプする、羽ばたくといった瞬間は一瞬で終わるため、連写なしでは偶然に頼るしかない。連写の速度(コマ速)はカメラによって異なるが、秒間8〜10枚あれば多くの場面に対応できる。大量に撮るため書き込み速度の速いメモリーカードを使うとバッファが詰まりにくく、長い連写が可能になる。撮影後は似たカットを整理して、本当に気に入った1枚を残す作業も動物撮影の一部である。
連写と瞳AFを組み合わせることで、動く動物の目にピントが合った写真を複数枚確保できる。動物が走る、ジャンプする、羽ばたくといった瞬間は一瞬で終わるため、連写なしでは偶然に頼るしかない。連写の速度(コマ速)はカメラによって異なるが、秒間8〜10枚あれば多くの場面に対応できる。大量に撮るため書き込み速度の速いメモリーカードを使うとバッファが詰まりにくく、長い連写が可能になる。撮影後は似たカットを整理して、本当に気に入った1枚を残す作業も動物撮影の一部である。
| 場面 | ポイント |
|---|---|
| ペット(猫・犬) | 習性のパターンを把握して待つ。目線の高さに合わせる |
| ペット(魚・小鳥・ウサギ) | 水槽の反射対策、シャッタースピード1/250秒以上 |
| 動物園(金網) | レンズを金網に近づけ、絞り開放でぼかす |
| 動物園(ガラス) | レンズをガラスに密着させて反射を消す |
| 瞳AF | 被写体認識を「動物」に設定し、AF-Cと組み合わせる |
| 連写 | 秒間8〜10枚以上、書き込み速度の速いカードを使用 |
(この項おわり)
