日本のSEはこれからどうなるのか | |||
著者 | 萩原佳明 | ||
出版社 | 翔泳社 | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2005年03月 | ||
価格 | 1,650円(税込) | ||
ISBN | 9784798108063 |
「単にプログラムをわかってる人ではどうしよよもないてすし、単に銀行業務がわかってる人でもどうしよぅもない。それから、ひとつひとつの、個々の取引がわかってる人でもどうしようもない。これが膨大な数になったときにどういう問題が生じるのか、この3つの問題のインターフェースができる人が、極めて重要なんです」(84ページ)
概要
外国人SEから見た日本のSE、他職種から見た日本のSE、日本人SE自身から見た日本のSEの3章構成。
最近、自分の身の回りでもインドや中国へのオフショアが増えているので、インド人や中国人SEの本音記事は興味深く読むことができた。
最近、自分の身の回りでもインドや中国へのオフショアが増えているので、インド人や中国人SEの本音記事は興味深く読むことができた。
本書の2章に農家の方のインタビューがある。さすがに農業には関わったことはないのだが、機械化する農家に対して「効率化を、何のためにするかをあまり考えずにいたんでしょうね」(113ページ)という厳しい意見がある。これは、われわれSEにとっても永遠の命題だと思う。お客さんは何のためにITを導入するのか、IT化それ自身が目的になっていないだろうか――日頃、契約金額ばかりに目を奪われ、忘れがちなポイントである。
(2005年10月16日 読了)
参考サイト
- 日本のSEはこれからどうなるのか:翔泳社
- 『僕らのパソコン10年史』(SE編集部,1989年09月)
- 『僕らのパソコン30年史』(SE編集部,2010年05月)
- 『新版 SEを極める50の鉄則(マネジメント編)』(馬場史郎/日経コンピュータ編集部,2010年12月)
- 『ユニコード戦記』(小林龍生,2011年06月)
- 『ビジネスは「非言語」で動く』(博報堂,2012年08月)
- 『データサイエンス入門』(竹村 彰通,2018年04月)
(この項おわり)