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格差なき医療 | ||
著者 | 吉田晃敏 | ||
出版社 | 講談社 | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2007年04月 | ||
価格 | 1,650円(税込) | ||
ISBN | 9784062139823 |
私の夢は、宇宙基地との遠隔医療を実現することです。究極の僻地である近未来の大型スペースシャトルとの間で電子カルテを伝送し、遠隔診断や遠隔治療そして遠隔健康管理が実現する日は、もうすぐそこです。(202ページ)
概要

著者は、旭川医科大学から遠隔医療を推進している眼科医、吉田晃敏さん。

IT技術者として、遠隔医療というのは1つのハードルである。正確な画像を遅滞なく送る必要がある遠隔医療では、多方面の技術が要求される。単に「正確な画像」というだけでも、解像度が高い、歪みがない、色が変わらない、など、さまざまな要因を「正しく」送受信する必要がある。

IT技術者として、遠隔医療というのは1つのハードルである。正確な画像を遅滞なく送る必要がある遠隔医療では、多方面の技術が要求される。単に「正確な画像」というだけでも、解像度が高い、歪みがない、色が変わらない、など、さまざまな要因を「正しく」送受信する必要がある。
著者の夢は、「宇宙基地との遠隔医療を実現すること」(202ページ)だという。素晴らしい。このノリで、いつでも・どこでも「格差なき医療」を支援する遠隔医療システムを実現させたいと思う。

ただ1つ不安があるとすれば、医師の経済感覚であろうか。29ページに「遠隔医療のコストパフォーマンス試算結果」が掲載されているが、ビジネスの視点とはまったく異なる。この考え方の善し悪しは一概に言えないが、市場経済の中で「格差なき医療」を実現するのであれば、ビジネスの視点も加味していかなければならない。

ただ1つ不安があるとすれば、医師の経済感覚であろうか。29ページに「遠隔医療のコストパフォーマンス試算結果」が掲載されているが、ビジネスの視点とはまったく異なる。この考え方の善し悪しは一概に言えないが、市場経済の中で「格差なき医療」を実現するのであれば、ビジネスの視点も加味していかなければならない。
(2007年9月7日 読了)
参考サイト
- 格差なき医療:講談社
- 『医者のしごと』――医療者にも幸せを:ぱふぅ家のホームページ
- 『貧乏人は医者にかかるな!』――医療崩壊問題の本質は?:ぱふぅ家のホームページ
- 『安全保障としての医療と介護』――医療はサービスではない:ぱふぅ家のホームページ
- 『逸脱する“病院ビジネス”』――誰も描けなかった医療崩壊の闇:ぱふぅ家のホームページ
- 『「病院」がトヨタを超える日』――病院を株式会社にする:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)