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ウェブ人間論 | ||
著者 | 梅田望夫/平野啓一郎 | ||
出版社 | 新潮社 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2006年12月 | ||
価格 | 748円(税込) | ||
ISBN | 9784106101939 |
梅田 グーグルで「ウェブ進化論」って検索しても、僕の本が出版されるまでは、20件位しか検索結果がなかったんです。「ウェブ」と「進化」ってありそうなんだけど、組み合わせたのはなかった。それじゃあ、このスペースを俺は取るぞと思ったわけです。(103ページ)
概要

ベストセラー『ウェブ進化論』の梅田望夫さんと、「日蝕」で最年少芥川賞を受賞した平野啓一郎さんの対談集。時代の最先端を行く2人の対談に期待を膨らましながら読んだのだが、『ウェブ進化論』と同様、陳腐な内容であった。逆に、ネットを仕事の道具として利用している自分のライフスタイルは、彼らと同じレベルにあるという自負をもった(笑)。
とはいえ、平野さんが、テクノロジーの進歩は「人の心」を変えると語っているように(31ページ)、「人の心」が不変であることを信じている我々の世代には考えさせられるものがある。
我々が生まれた時代は、すべての家庭に電話があったわけではないのに、いまや個人を識別できるほどに台数が普及している。私を含め、旧世代の人々の中には国民総背番号制に対して疑問を感じている人が少なくないわけだが、実際問題として、携帯電話番号で個人識別が可能になりつつある。

子どもの世代の考えに迎合するつもりはないし、どちらが正しいかというつもりもない。しかし、テクノロジーによってジェネレーションギャップは強化されているような気がする。
我々が生まれた時代は、すべての家庭に電話があったわけではないのに、いまや個人を識別できるほどに台数が普及している。私を含め、旧世代の人々の中には国民総背番号制に対して疑問を感じている人が少なくないわけだが、実際問題として、携帯電話番号で個人識別が可能になりつつある。

子どもの世代の考えに迎合するつもりはないし、どちらが正しいかというつもりもない。しかし、テクノロジーによってジェネレーションギャップは強化されているような気がする。
(2007年3月20日 読了)
(この項おわり)