ATOK Passportは複数のPCやスマホで最新版利用可能

2008年9月 購入
ATOK定額制サービス
ATOKを使い始めたのは、1986年(昭和61年)の ATOK 5 からなので、かれこれ35年の付き合いである。ユーザー辞書をバックアップすると、学生時代に登録した単語などがあって懐かしい。

目次

概要

当時は文節単位の変換がセオリーだったが、最近では一文を丸ごと変換することで学習機能が強化されるようになった。以前は不可能とされていた「貴社の記者が汽車で帰社した」も一発で変換できる。(最近では「貴社」ではなく「御社」を使うようになり、ここにも時代の流れを感じる)

最近のWindowsでは、標準添付の日本語変換ソフト「MS-IME」の進化が止まっている。マイクロソフト日本法人の元社長・古川氏に言わせると「さらに...お馬鹿になっていく」とのこと。
一方のATOKは、地道だが、楽しい進化を見せてくれる。最近では、インターネット上の用語検索もできるようになった。そこで、さすがに毎年はきついが、2~3年に一度はバージョンアップ版を購入するようにしている。

2011年(平成23年)11月、Windows、Mac、Android向けのATOKを月額300円で利用できる「ATOK Passport」がはじまった。最大10台のデバイスが同時利用できる。
月額300円=1年で3600円=3年で1万800円⇒計算すると、Windows PC 1台のみならパッケージ版を買った方が安いのだが、AndroidやMacもあるし、「ATOKなら毎月300円払っていいかな」という気にさせてくれる。
価格改定があり、2019年(令和元年)6月1日からベーシックは324円、プレミアムは540円(いずれも税込)となる。また、消費税増税に伴い、2019年(令和元年)10月から、ベーシックは330円、プレミアムは550円(いずれも税込)となる。

2019年(令和元年)6月20日、1年間または3年間の単位で購入できる年間プラン「ATOK Passport プレミアム 日本語入力」が発売された。
「ATOK Passport [プレミアム]」と同等の機能やATOKクラウドサービスを提供するもので、常に最新の「ATOK for Windows」、「ATOK for Mac」、「ATOK for Android」、「ATOK for Android [Professional]」をデバイス10台まで利用できる。入力環境を同期できる「ATOK Sync AP」によりどのデバイスでも共通の入力環境が得られる。
価格は1年間のプランが6480円、3年間プランが1万7496円(いずれも税込み)。3年間だと10%割引となる。

2021年バージョン

ATOK for Windowsの2021年バージョンは2021年(令和3年)2月1日から配信がはじまった。Tech Ver.はバージョン32となった。
話し言葉をスムーズに変換
今日調子いいわ」のような、話し言葉をスムーズに変換できるようになった。新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴うテレワークに対応するためとしているが、Twitterでその威力を発揮している。
実在しない地名を指摘
実在しない地名を指摘
また、「神奈川県町田市」のような実在しない地名を指摘してくれるようになった。
校正支援見逃しビューワを使い、あとでまとめてチェックをできる。

2020年バージョン

ATOK 推測候補
ATOK for Windowsの2020年バージョンは2020年(令和2年)2月1日から配信がはじまった。Tech Ver.はバージョン31のままだが、推測候補が長い定型フレーズにも対応するなど、入力のさらなる省力化が図られている。

「令和」対応

ATOK 「令和」対応
2019年(平成31年)4月18日、新元号「令和」へのアップデートモジュールの配信が始まった。

「れいわ」と入力すると、合字 に変換するようになる。また、西暦→元号変換機能も「令和」に対応した。

2019年バージョン

ATOK for Windowsの2019年バージョンは2019年(平成31年)2月1日から配信がはじまった。

氏名などの固有名詞は表記のバリエーションが多い。たとえば「晋二郎 (しんじろう) 」は、初期状態だと93番目の変換候補となり、選択に時間がかかる。単漢字変換で「晋」を探すにも時間がかかる。
そこで、2019年バージョンでは「漢字絞り込み変換」を備え、「たかすぎしんさくのしん」と入力すれば「晋」を変換できるようになった。
ATOK 2019
また、読みが分からない地名の入力支援機能を備え、「まいかた」と間違えて入力すると、ただしい「枚方 (ひらかた) 」と、間違えの指摘が行われるようになった。
スマホ向けには、ATOKディープコアエンジンを「ATOK for Android [Professional]」に拡大した。予測性能は約30%向上したという。

ATOK Passport プレミアム

2018年(平成30年)2月、発売されたばかりの『広辞苑 第7版』がクラウド辞書サービスとして提供されるということで、ATOK Passport プレミアムにアップグレードした。

利用できる辞書は下記の通り。
  • 広辞苑 第七版
  • 大辞林(スーパー大辞林3.0)
  • ウィズダム英和辞典 第3版
  • ウィズダム和英辞典 第2版
  • 三省堂 故事ことわざ・慣用句辞典 第二版
  • 敬語のお辞典


さらに、ATOKクラウドチェッカーによる文書校正サービスを利用できる。

ATOK Passport に統一

2017年(平成29年)12月5日、ジャストシステムはパッケージ版を廃止し、月額サービス「ATOK Passport」に統一すると発表した。
月額版に統一する理由について同社は、「強化した変換エンジンや新機能、サービスをタイムラグなく提供した方がATOK本来の利便性を発揮でき、ユーザーメリットも高いと考えた」としている。
Windows向けATOKの最新版「ATOK for Windows (Tech Ver.31)」は、2018年(平成30年)2月1日にリリースされる。

「ATOK+年号」のタイトルが無くなるのは、オールド・ユーザーとしては少しもの悲しいが😭 ネット時代には逆らえないか。

ATOK 2017

ATOK 2017
ATOKの変換エンジンが10年ぶりに刷新された。
上図のように、これまで「内臓」と誤変換されがちだった「ないぞうはーどでぃすく」も一発で変換できるようになった。

2017年(平成29年)2月3日に発売される「ATOK 2007 for Windows」では、ディープラーニング技術などを用いて変換精度を高めた新開発の「ATOKディープコアエンジン」が搭載されている。長年にわたって研究開発を積み重ねてきた変換アルゴリズムに、ディープラーニングによる統計的な言語処理技術を取り入れ、ATOK 2016と比較して誤変換を約30%削減できるという。

ATOK 2016

ATOKイミクル - ATOK 2016
2016年(平成28年)2月5日、ATOK 2016 for Windowsが発売された。

ATOK 2016では、「知りたいに応える」というキーワードで、知りたい単語を含む文章をおおまかに選択してCtrlを2回押すと、搭載辞典を参照して単語の意味や解説を調べられる機能「ATOKイミクル」を搭載した。プレミアム版を導入している環境では、上図のように、広辞苑をひくことできる。
英文にも対応しており、ネットや自炊した本を見ながら文章を作るときに重宝する機能だ。
ATOKリフレッシュナビ - ATOK 2016
また、「健康をサポート」というキーワードで、作業時間が約50分続くとアラートを表示する機能「ATOKリフレッシュナビ」を搭載している。
余計なお世話という感じもするが、指の移動距離が意外とあるので参考になった。この機能はOFFにできる。

これ以外にも、「意図をくみ取る」というキーワードで、利用しているソフトウェアをATOKが自動的に認識し、最適な変換候補を出してくれる「ATOKインサイト」を搭載した。
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ATOK 2015

連想変換 - ATOK 2015
2015年(平成27年)2月16日、ATOK 2015 for Windowsが発売された。

ATOK2015では、心に浮かんだ言葉を的確に変換するための機能として、推測変換連想変換略称文脈変換の3つを強化したという。

推測変換では、これまで入力が続くと候補が表示されなかった推測変換が、複数の文節にまたがって続けて候補が表示されるようになった。
連想変換では、ユーザーインタフェースを大幅に刷新し、類語の候補が表示されるだけでなく、その言葉の意味も参照できる類語ファインダーを搭載した。
略称文脈変換では、辞書登録してある略称が文脈変換の候補に加わり、同音異義語も適切に変換できるようになった。
さらに、ATOKナントカ変換が標準機能となった。

6月26日、ATOK 2015 for Macが発売された。
Mac OS X v10.10(Yosemite)での利便性を高めたインタフェースを採用した。配色は「ホワイト」「ゴールド」「ダーク」の3色を選択可能。対応OSはMac OS X 10.9~10.10。
このほか推測変換/連想変換機能の強化や、略語を誤りなく変換可能とする「略称文脈変換」の搭載、自然科学/社会科学分野などの専門用語を収録した「専門用語辞書」の導入なども行われている。

ATOK 2015 for Mac [プレミアム]には、出だし部分がわからない語句を後方一致形式で入力可能とする「ATOKナントカ変換サービス」の1年間利用権を付属したほか、辞書機能には「三省堂類語新辞典 for ATOK」「三省堂国語辞典 for ATOK」の収録が行われている。

ATOKナントカ変換

ATOKナントカ変換
2014年(平成26年)12月、ATOKクラウドサービスにATOKナントカ変換サービスが加わった。ATOK Passport、ATOK定額制ユーザーが利用できる。ATOK 2014の最新版に更新する必要がある。
上図のように、「なんとか~」と入力すると、後方一致する候補が表示されるという機能だ。言葉が喉まで出かかっているのに思い出せない、初老ユーザーにとっては有り難い機能である。

ATOK 2014 for Mac

2014年(平成26年)9月、変換動作を最大40%高速化した「ATOK 2014 for Mac」が発売された。
搭載メモリやHDDなどのスペックを判定して自動で最適化を行なうアクセルモードにより、変換動作を最大で40%高速化することが可能となった。
また、入力ミスがあった場合も類推して適切な語を変換できる「推測変換」機能や、カタカナ語の言い換え候補を提示する「校正支援」機能なども備えている。
対応OSはMac OS X 10.6.8~10.9。
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ATOK for iOS

2014年(平成26年)6月、iOS 8でサードパーティ製ソフトウェアキーボード(文字入力システム)が解放されたことに伴い、すべてのアプリで利用できる「ATOK for iOS」が登場した。ATOKと同等の高性能エンジン「ATOK EV Engine」をiOS向けに初めて搭載した。
カーソルキーのフリックでカーソル移動が行える「らくらくカーソル移動」や、バックスペースのフリックで句読点単位の文章を削除する「まとめて削除」など、ATOK独自のスマホ向け支援機能を搭載している。

ATOK for iOSの対応機種は、iPhone 6/iPhone 6 Plus/iPhone 5s/iPhone 5c/iPhone 5/iPhone 4s、iPad mini Retina/iPad mini/iPad Air/iPad(第4世代)/iPad(第3世代)/iPad 2、iPod touch(第5世代)。インストールに必要な容量は90Mバイト。
2014年(平成26年)9月現在、App Storeでの販売のみで、ATOK Passportは適用できない。

ATOKクラウド文章校正

2014年(平成26年)4月、入力した文章の校正を行なえるWebサービス「ATOKクラウド文章校正」が発表された。「ATOK Passport [プレミアム]」ユーザーに無償で提供される。

ATOKクラウド文章校正は、同社製の文章構成支援ツール「Just Right!」と同様の校正エンジンを採用したWebサービス型の校正機能。文書内容に応じた校正モードを選択可能で、誤字脱字のほか慣用表現の誤り、表記ゆれのチェックなどを行なってくれる。

ATOK 2014

ATOK 2014 for Windows」が2014年(平成26年)2月7日に発売された。

今回のバージョンアップでは、PCのスペックに応じて自動でATOKを最適な設定に変更し、変換動作や変換候補表示などの変換に伴う動作を最大25%高速化する「アクセルモード」が搭載されのが特徴だ。また、入力にミスがあっても適切な言葉を推測して提示する推測変換エンジンを拡張した。
Loading
便利なのは、ATOKがOFFの状態で入力してしまっても、あとからctrl+BSキーを押せば再入力なく変換できる機能だ。アプリによってはローマ字の部分を範囲指定してからctrl+BSキーを押す必要がある。

ATOK 2013

ATOK 2013 for Windows」が2013年(平成25年)2月8日に、Mac版は6月28日に発売された。Windows 8に正式対応した。

今回のバージョンアップでは、頻度の高い言葉や日常表現を強化し変換精度を高めているほか、細切れ入力時に発生しやすい“ひらがな部分の誤字脱字”を防ぐ機能を新たに搭載した。

また上位版の「プレミアム」では、変換中の言葉をリアルタイムに翻訳できる「8カ国語クラウド翻訳変換 for ATOK」や「ジーニアス英和/和英辞典 /R.4 for ATOK」なども備えた。さらに、クラウド上にあるATOK連携電子辞典から入力中の言葉を検索できる「ATOKクラウド辞典サービス」も利用可能となっている。

ATOK Passport プレミアム

2013年(平成25年)3月1日、クラウド連携機能などを付加した「ATOK Passport プレミアム」が開始。支払いはクレジット

最大10台までのデバイスをATOKを月額利用できる「ATOK Passport」の上位版で、新たなWebサービスを付加。クラウド上のATOK連携電子辞典の参照や、入力中の語をリアルタイム翻訳する機能などを利用可能となっている。

ATOK 2012

ATOK 2012 for Windows」が2012年(平成24年)2月10日に発売されることが発表された。「ベーシック」(8,400円)と「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典/R.4 for ATOK」などが含まれる「プレミアム」(1万2,600円)の2種類を用意するという。

パソコン版ATOKではキーボードを用いた推測変換が使いにくいという課題があった。そこで「ASエンジン」という新しい推測変換エンジンを搭載。対象となる語彙を増やして、一般的な単語やフレーズ、人名なども推測候補として表示するほか、誤りやすい慣用句やことわざは、その入力が終わる前に正しい候補を推測して表示する。
さらに大きなニュースや新製品の名称、映画タイトルなどを省入力データとして自動的に登録できる「ATOK キーワード Express」が新しく追加された。キーワードはインターネット経由で週に3回程度アップデートされる予定で、ユーザーは自分の必要なジャンルごとに利用の有無を設定できるという。

ATOK Passport

2011年(平成23年)11月8日、Windows、Mac、Android向けのATOKを月額300円で利用できる「ATOK Passport」を開始。支払いはクレジットカードのみ。申し込み月は無償となり、翌月から課金の対象になる。
パパぱふぅは、2012年(平成24年)9月にATOK Passportに乗り換えた。

動作環境は以下の通り。
WindowsWindows 7/Windows Vista(Service Pack 1以上)/Windows XP(Service Pack 3以上)各日本語版
MacintoshMac OS X v10.7~v10.5.8
※Mac OS X v10.0~v10.5.7では使用できない
AndroidAndroid OS 1.6/2.1/2.2/2.3/3.0/3.1/3.2
※対応機種

変換やウィンドウ切替が重くなった場合の対策

WindowsXP(SP3) + ATOK 2011の環境で変換やアプリケーションのウィンドウ切替が重くなる現象に出くわしたが、対処法が見つかったので記しておく。

まず、「ATOKメニュー→辞書メンテナンス→辞書ユーティリティ→ファイル→内容整理」を実行したが、それほど効果がなかった。
そこで、「辞書ユーティリティ→ツール→単語・用例の一覧出力」を実行し、ユーザー登録辞書をテキストファイルにエクスポートした。このとき、自動登録辞書はエクスポートしなかった。
次に、"%APPDATA%Justsystem\Atok24\" を丸ごと削除。真っ新な状態のAtok24(Administratorを使っていなければ "C:\Documents and Settings\Administrator\Application Data\Justsystem\Atok24\",またはATOKをいったんアンインストールしてから再インストールする)をフォルダごとコピーする。
最後に、エクスポートしておいた辞書ファイルを読み込む。
これを実行することで、変換が劇的に速くなった。

アプリケーションのウィンドウ切替の問題についてはATOK側に問題があったようだ。

・ATOKを既定の言語に設定すると、アプリケーションウィンドウの切り替えや、アプリケーション全体の動作が遅い場合がある現象
・複数コンテキストを持つアプリケーション上で、候補ウィンドウをマウスクリックで確定すると不正な動作になる場合がある現象


JUSTオンラインアップデートを実行することで改善される。
[スタート]-[すべてのプログラム]-[JUSTオンラインアップデート]-[JUSTオンラインアップデート]を実行する。
なお、手持ちの環境では更新に10分ほどかかった。

ATOK for Android

ATOK for Android
2011年(平成23年)6月22日、Android搭載スマートフォン向けに日本語入力システム「ATOK for Android」がAndroid マーケットで販売開始された。ドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイルやb-mobile機種で利用できる。対応OSはAndroid 1.6/2.1/2.2/2.3/3.0/3.1。価格は1500円。

「ケータイ入力」「ジェスチャー入力」「フリック入力」「QWERTYキーボード入力」や、英語の予測変換に加え、ATOKからマッシュルームアプリを起動できるプラグイン「ATOKダイレクト for マッシュルーム」も搭載する。
トライアル版のATOK for Androidから設定や辞書を移行できる。

今後提供予定の月額版では、月額課金のサービスとして、新機種やOSへの対応を順次行う予定だ。

ATOK 2011 for Mac

ATOK 2011 for Mac は、2011年(平成23年)7月8日から販売開始されることが決まった。
Windows版の ATOK 2011 の機能を受け継ぎ、対応OSはMacOS X 10.5.8~10.6(10.5.7以前は利用不可)。“Lion”のサポートもうたわれている。

上位版のATOK 2011 for Mac [プレミアム]では、「8カ国語Web翻訳変換 for ATOK」「ジーニアス英和/和英辞典 for ATOK」「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」などが利用可能に。

ATOK 2011

2011年(平成23年)2月10日、ATOK 2011 for Windowsが発売された。対応OSはWindows 7/Vista/XP。ユーザーの入力傾向に応じて最適な変換候補を提示するさまざまな新機能が搭載されている。

ATOKには従来から「人名優先」「話し言葉関西」といったように、変換精度を上げるためのモードが用意されていたが、これらは手動で切り替える必要があった。ATOK 2011では、入力中の単語からユーザーの入力傾向を読み取り、自動的に各モードへ切り替わるというスマートモードチェンジ機能を提供する。
また、「yろこぶ」「ぱsこん」といった打ち間違いに対しても、過去に正しい変換をしていれば、自動的にミスを補正して変換候補を表示する。

おまかせキーワードチャージャーでは、推測変換を自分仕様にカスタマイズすることができる。学習ソースには、ワープロ文書だけでなくHTMLファイルなども指定でき、WebサイトのRSSを設定しておくことで、先頭の数文字から自分の興味に即した推測候補を提示してくれる。

ATOK Pad for iPhone と ATOK Pad for Windows

2010年(平成22年)9月22日、日本語入力システム「ATOK」をメモアプリに組み込んだ、iPhone/iPod touch用日本語入力アプリ「ATOK Pad for iPhone」が発売された。
ATOKの変換精度を活かしてメモを作り、メールやTwitterなどに簡単に転送できるという。
また、ユーザー辞書に単語を登録したり、PC版ATOKの辞書を連携させたり、よく使う文章を定型文として登録できる。
iOS 4が動作する iPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone 4、iPod touch、iPad で利用できる。

ジャストシステムは、2009年(平成21年)からATOKをiPhone向けIMEとして提供する方法を検討しているが、AppleはiPhoneに外部のIMEを組み込むことは許していない。そこで、アプリとして提供したもの。
「カスタムURLスキーム」を使えば外部アプリから呼び出すこともできるが、iPhoneにプリインストールされているメールやメモアプリでは呼び出せない。
何とももどかしい状況だが、ジャストシステムはiPhone向けIMEとしての提供をあきらめたわけではないという。
iPhone/iPadユーザーでATOKフリークの方は、アップルに要望を出そう!!

Windows向けATOKユーザー向けには、Windowsで使えるATOK専用メモアプリ「ATOK Pad for Windows」をATOKユーザー向けに無料で公開している。
iPhone/iPod touch/iPadで作成したメモをEvernoteで共有できる。

ATOK 2010 for Mac

2010年(平成22年)7月16日、MacOS X対応の新バージョン「ATOK 2010 for Mac」が発売される。定額サービスで利用できる。

ATOK 2010 for Macは、新アルゴリズムの導入で変換精度をより向上させた「ATOKハイブリッドコア」を搭載。変換処理の高速化も行われ、前バージョン比で約10%の高速化を実現したという。
Mac向けならではの機能として、iTunesライブラリに登録される楽曲・アーティスト名をスムーズに入力できる「ATOKダイレクト for iTunes」、OS X付属のアドレスブックに登録された名前や住所の文字列と連携する「ATOKダイレクト for アドレスブック」、OS X付属の辞書アプリケーションと連携する電子辞書プラグイン「ATOKダイレクトビュー for 辞書」のほか、英字入力しようとして誤ってひらがなで確定してしまった場合でも、英字に確定し直す「英数キー2度押し」機能などを新たに搭載した。

ATOK 2010

2010年(平成22年)2月5日、新バージョン「ATOK 2010」が発売され、定額サービスもATOK 2010にバージョンアップされた。

ATOK 2009からの大きな機能変更・追加はないものの、変換精度が向上し、文脈を解釈した変換が可能になっている。
たとえば下記の2文を一気に変換しても、間違いなく変換してくれる。

銀行の口座へ入金する。
英語の講座を受講する。


変換も心持ち早くなっているような気がする。
ATOKクリックパレット
記号や顔文字を入力するときには ATOKクリックパレットが便利だ。

ATOK 2009 と ATOK 4E

ATOK 4E
2009年(平成21年)2月6日、新バージョン「ATOK 2009」が発売された。同時に、定額サービスもATOK 2009にバージョンアップされた。

ATOK2009では、「ATOK 4E」と呼ばれる英語入力支援機能が搭載された。
日本語変換中に [英数] キーを押下すると ATOK 4E が働き、英単語のスペルチェックを行ったり、推測モードで英単語の一覧を表示してくれる。また、一部の単語については、ローマ字で入力した日本語を英単語に翻訳変換してる。

上の写真では "inter" まで入力したところ、推測変換で "Internet" が表示されている。ここで [End] を押下すると英和辞書が起動し、右側に日本語の意味が表示されている。

この機能は、プログラムを書いていて、英語で表す変数名や関数名を書くときにとても便利だ。
ATOK 4E
左図のように、助詞・助動詞の助言もしてくれる。
中学時代の英語の授業で助詞・助動詞に悩まされたが、それも遠い昔の話になりつつある。

USB メモリ版 ATOK 2009

2009年(平成21年)4月、「ATOK 2009」を2GバイトのUSBメモリに収録した製品が発売されることになった。Netbookなど、光ディスクドライブを持たないPC向けだ。
通常版「ATOK 2009 for Windows ミニPC」(8000円)と、バージョンアップ版「ATOK 2009 for Windows ミニPC AAA優待版」(5250円、直販サイトでのみ販売)の2種類を販売。

ソフトの容量は195Mバイトで、残りの約1.8Gバイト分は通常のUSBメモリとして利用できるという。

ATOK 2008 と ATOKダイレクト

ATOKダイレクト
ATOK2008の機能で重宝しているのが「ATOKダイレクト for はてな」だ。これは、ATOKとWeb検索をシームレスに結合した「ATOKダイレクト」機能の1つで、ATOKのプラグインの形でダウンロードできる。

ぱふぅ家のホームページのコンテンツには、「IME」や「ATOK」のように「*」(アスタリスク)が付いていて、「はてなキーワード」や「Weblio辞書」にハイパーリンクを張っている単語がある。
その単語が辞書に存在しているかどうか、適切な説明がなされているかどうか、原稿を作る際に目視で確認している。結構地道な作業で、いままではブラウザが手放せなかった。それが、「ATOKダイレクト for はてな」のおかげで、テキストを変換しながら確認できるようになった。ネット検索なので、辞書変換のようにスピーディにはいかないが、ブラウザとウィンドウを切り換えるよりははるかに便利である。

この他にも「goo」「LogoVista辞典検索」「乗換案内」が利用できる。
「ATOKダイレクト」はβサービスという位置づけだが、今後、ぜひとも製品版に取り入れてほしい。

電子辞典

様々な「電子辞典」も文書作成の手助けになる。
電子辞典は別売り(同梱パッケージ販売有り)だが、ATOK2005の時代に発売された電子辞典が現在でも利用できる。
広辞苑 第六版 for ATOK 」は、文字だけでなく図、カラー写真、音声も収録されている、まさに「電子辞典」である。
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変換支援

携帯電話は単語単位での先読み変換を行うが、ATOKの場合、長い文節を先読み変換してくれる。何度も繰り返し同じ言い回しを使うようなビジネス文書では威力を発揮する。

[Ctrl+BS] を押下すると、確定した変換結果を取り消すこともできる。これも重宝する機能である。

ATOK先生(?)

最近のATOKは、日本語の誤りを指摘する校正支援機能が充実している。

たとえば「こうせいしょう」を変換しようとすると、「厚生省《名称変更「→厚生労働省」》」と表示され、[Shift+Enter] を押下すると、変更後の「厚生労働省」で確定できる。一方、「きゅうこうせいしょう」と入力すると、そのまま変換される。
その他、二重否定などや助詞の多用についても注意してくれる。

あまりにも繰り返し指摘してくれるのでウザイと感じることもあるのだが、逆に、美しい日本語を教えようと使用者をトレーニングしているのではないかと感じることもある。
もしかして、ATOKは道具としてのソフトウェアという形態から進化し、「ATOK先生」になったのかもしれない。「もしかして‥‥」ではじまるGoogle先生より、間違いをズバリ指摘してくれる頼もしい先生である。

日本語練習帳」(大野晋/岩波書店/1999年(平成11年)01月)や「理想の国語教科書」(齋藤孝/文藝春秋/2002年(平成14年)04月)が人気だが、コンピュータの日本語変換事情はお寒い。経営上は難問山積だと思うが、まだまだATOKには現役で頑張っていただきたい。

参考サイト

(この項おわり)
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