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ちょいデキ! | ||
著者 | 青野慶久 | ||
出版社 | 文藝春秋 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2007年09月 | ||
価格 | 803円(税込) | ||
ISBN | 9784166605910 |
ポジティブにも、ネガティブにもならなくていい。ただ事実をニュートラルに受け止めれば、落ち着いていられる。(52ページ)
概要

仕事のやり方は「北斗神拳」ではなく「太極拳」がいい――有名なグループウェア「サイボウズ」の社長、青野慶久氏が、仕事は「ちょいデキ」でいいじゃないかと若者に語りかけてくる。

私たちの先輩は、高度経済成長の波に乗ってイケイケドンドンだった。そしてバブルが弾けた。その後に入社してきた青野氏をはじめとする後輩たちは‥‥「ちょいデキ」が主流派なのかもしれない。
顧客との信頼を旨とする「ちょいデキ」は良いことだと思う。どうあがいても、かつてのような成長が望めないビジネス界では、リスクを低くする方に流れるのは当然である。

私たちの先輩は、高度経済成長の波に乗ってイケイケドンドンだった。そしてバブルが弾けた。その後に入社してきた青野氏をはじめとする後輩たちは‥‥「ちょいデキ」が主流派なのかもしれない。
顧客との信頼を旨とする「ちょいデキ」は良いことだと思う。どうあがいても、かつてのような成長が望めないビジネス界では、リスクを低くする方に流れるのは当然である。
そして、「ポジティブにも、ネガティブにもならなくていい。ただ事実をニュートラルに受け止めれば、落ち着いていられる」(52ページ)のも確かだ。

まあ、21世紀の仕事はそれで良しとしましょう。でも、自分の人生は「ちょいデキ」で良いですか?
恋愛、結婚、出産、育児、家族の死――信頼もあれば裏切りもあり、結構ダイナミックで、その人しか味わえないことも多いわけで――これはもう一子相伝の「北斗神拳」である。

私もビジネスとプライベートを切り分けず、「24時間、365日、全部、私の時間」(73ページ)だと考えている一人ではあるが、その時間を「ちょいデキ」に使おうが、天命との闘いに投じようが、それもまた自分の自由だと思う。
願わくば、「我が人生に一片の悔いなし」という最期を迎えたいものである。

まあ、21世紀の仕事はそれで良しとしましょう。でも、自分の人生は「ちょいデキ」で良いですか?
恋愛、結婚、出産、育児、家族の死――信頼もあれば裏切りもあり、結構ダイナミックで、その人しか味わえないことも多いわけで――これはもう一子相伝の「北斗神拳」である。

私もビジネスとプライベートを切り分けず、「24時間、365日、全部、私の時間」(73ページ)だと考えている一人ではあるが、その時間を「ちょいデキ」に使おうが、天命との闘いに投じようが、それもまた自分の自由だと思う。
願わくば、「我が人生に一片の悔いなし」という最期を迎えたいものである。
(2008年8月14日 読了)
参考サイト
- ちょいデキ!:文藝春秋
- 青野慶久@aono:Twitter
- 『かしこい人は算数で考える』――言葉の定義と規則の運用を疎かにしない:ぱふぅ家のホームページ
- 『メカニックデザイナーの仕事論』――アニメよりネジが好き!?:ぱふぅ家のホームページ
- 『仕事力10倍アップのロジカルシンキング入門』:ぱふぅ家のホームページ
- 『あなたイズム』――自分を客観的に見ることができるか:ぱふぅ家のホームページ
- 『俺が、つくる!』――誰にもできない仕事をする:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)