![]() |
親の品格 | ||
著者 | 坂東眞理子 | ||
出版社 | PHP研究所 | ||
サイズ | 新書 |
![]() ![]() |
|
発売日 | 2007年12月18日頃 | ||
価格 | 792円(税込) | ||
ISBN | 9784569697079 |
子育ての目標は何でしょうか。それは、親から自立した人間にすることです。(76ページ)
概要

父親の帰りが遅く、共働きで親が料理する時間もなく、子どもは携帯電話を持って塾や稽古事に時間をとられがち――こんな状況だと、本書で述べている「正論」を実行することは難しいだろう。だからといって、残業を止め、塾に通わせないというのは、相当な覚悟と努力が必要である。万人にお勧めできる性質のものではない。

現在、この「正論」が成り立たなくなっている状況こそが問題であり、本書を読んでもそれを解決することはできない。著者の経歴をもってすれば、もっと現状に即したアイデアを提供できるのではないだろうか。
そんな状況で本書がベストセラーになったのは皮肉としか言いようがない。本書を読んで、子どもに理想を押しつけ、余計に親子の断絶が深まらないことを願うばかりである。

現在、この「正論」が成り立たなくなっている状況こそが問題であり、本書を読んでもそれを解決することはできない。著者の経歴をもってすれば、もっと現状に即したアイデアを提供できるのではないだろうか。
そんな状況で本書がベストセラーになったのは皮肉としか言いようがない。本書を読んで、子どもに理想を押しつけ、余計に親子の断絶が深まらないことを願うばかりである。
(2008年10月20日 読了)
参考サイト
(この項おわり)