WZ EDITORはプログラミングでも使える汎用テキストエディタ

2008年11月 購入
WZ EDITOR (だぶるぜっとえでぃた) は、株式会社WZソフトウェア(東京都千代田区)が開発・販売する、Windows用エディタ・アプリケーションソフトである。
2018年(平成30年)12月5日、最新となるバージョン10 のオンライン版が販売開始された。バージョン9からのバージョンアップ価格は3,400円(ダウンロード版)で、早速購入した。
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WZ EDITOR 10
背景は濃紺に設定している。
DOS時代からの流れを受けた黒でもいいのだが、個人的には濃紺に白文字が一番見やすい。

目次

種別 エディタ
価格 ダウンロード版:7,800円
パッケージ版9,800円(送料別)
動作環境 Windows 10 64bit / 32bit 日本語版
Windows 8.1 64bit / 32bit 日本語版
Windows 8 64bit / 32bit 日本語版
Windows 7 64bit / 32bit 日本語版
Windows XP のサポートはバージョン 8.0.21 まで
Windows Vista のサポートはバージョン 8.0.30 まで
制作者 株式会社WZソフトウェア
公式サイト http://www.wzsoft.jp/wz10/
最新バージョン 10.0.23(2021年12月22日)

特長

WZ EDITOR の最大の特長は、その“軽さ”である。

WZ EDITOR の前身である VZ EDITOR はメモリに常駐することが可能だった。コマンドラインしか使えないMS-DOSにあって、ワンキーでフルスクリーンエディタが立ち上がってくれることは、とても心強かった。
この思想は WZ EDITOR にも受け継がれ、常駐モードが存在する。もっとも、バージョン6では EXE ファイルのサイズが1.2Mバイト。これ以外にDLLなどは必要としないため、普通に実行しても、すぐに起動してくれる。
さらに、数十Mバイトのログファイルを開いて検索するといった処理も、驚くほど高速に処理してくれる。

比較的早い時期から、HTML、XMLやシフトJISコード以外の文字コード(EUC-JP、UTF-8)に対応していたことも、ホームページ作成に役立った。
HTMLタグやC言語の予約語を色分けすることもできる。色分けルールについては、正規表現などを用いて修正・追加することができる。これは、仕事メモを作る時に役立っている。

C言語によく似た独自言語「TX-C」でマクロを組むことができるのも便利だ。古いテキストの二次利用など、このマクロ機能を使うと手間が省ける。

WZ EDITORがMacに移植

2021年(令和3年)1月22日、WZ Editor for Mac が発表された。Windows版 WZ EDITOR と同等の機能と操作体系をmacOSに提供する。
M1 Mac にネイティブ対応したユニバーサルアプリで、現在、バージョン0.9.0がプレビュー版としてダウンロードできる。使用期限は2月末までで、機能制限はない。対応OSはmacOS 10.13.6(High Sierra)以降。
正式版は2021年(令和3年)春に販売開始予定。

バージョン10の新機能

主な改良点を列挙する。
スマート入力
プログラミングでは、従来からのC・C++プログラムに加え、C#、JAVA、JavaScript、PHPに対応した。
また、「メニュー」と「設定ダイアログ」にヘルプと検索/絞り込み表示機能を内蔵することにより、ヘルプを読みながらコマンドを実行したり、設定を変更することが可能になった。
スマート設定
スマートコマンド
HTML出力にも対応し、WindowsをはじめMacやスマートフォンなどブラウザ上で文書の閲覧ができるようになった。
J テキスト形式
Jテキスト(和文テキスト)形式「.text」では、文書の折り返し行数やスタイルの表示設定をテキスト化してファイルに埋め込むことにより、テキストエディタ上で作成した文書を、体裁を整えてHTMLで出力/配布することが可能となった。
プレーンモード
編集テキスト以外のタイトルバー/ステータスバーなどを排除し、見晴らし良い空間に文字のみをしたためる爽快感を味わえる。

バージョン9 64bit対応版

バージョン9.0.25で、Windows 10 / 8.1 / 8 / 7 の64ビット環境に対応した。
バージョン9の正規ユーザーは無料でバージョンアップできる。

オープン可能なサイズが、32ビット版では最大100Mバイト程度までだったが、空きメモリの5分の1まで拡大した。例えば空きメモリが5Gバイトなら、最大1Gバイトもの大きさのファイルを開くことができる。
プログラミングマクロText-Cも64ビット対応となった。

その他の設定は32ビット版と同じだ。
標準のインストールフォルダは32ビット版と異なるが、32ビット版の設定ファイルをそのままコピーすれば利用できる。

バージョン9の新機能

バージョン9.0.28で、Zen-coding/Emmet に対応した。HTMLタグやCSSプロパティを省略入力したり、数値の計算や増減などの機能が利用できる。

C/C++プログラムをコーディングするのに便利な機能を新たに搭載した。
ソースコードを解析し、予約語、構造体名、クラス名、構造体メンバー、クラスメンバー、関数名、引数、グローバル変数、#defineを保管入力してくれる。Windows SDKがインストールされている環境では、Windows APIや構造体の補完入力にも対応する。
また、カーソル位置で

識別子の定義箇所を検索して一覧表示する機能、クラスや構造体、関数の定義の検索、識別子のダブルシフトによるリファレンス表示、マウスポイントによるクイックリファレンス表示にも対応している。

ZIPファイルを直接開けるようになった。
ZIP内のテキストを一覧表示する機能、ZIP内テキストファイルの直接オープンと編集、上書き保存の実行によるZIPファイルの直接更新に対応している。

DirectWriteを用いたベクトル表示による高品位な文字描画にも対応した。Windows 8.1以降では遊明朝、Windows 8以前ではMS明朝を、DirectWriteによる独自のベクトル表示で高品質に表示できる。

このほか、キーワード指定でテキスト全体を見渡せる「俯瞰編集」などのテキスト編集機能も搭載している。

表示色やキー設定、マクロなど各種設定を前のバージョンから引き継ぐことができる。「メニュー→ツール→カスタマイズ」から選んで実行する。
この際、「標準」の表示色を受け継ぐことができない。そこで、
"$USERPROFILE$AppData\Roaming\WZSoftware\WZ9com\idVIEW.cfg" を直接編集し、たとえばバージョン8から引き継いだ「標準(WZ8)」のブロックを「標準」のところにコピー&ペーストしてやればよい。

困ったことに、インストーラーやWZ EDITOR本体がセキュリティソフト「Norton Security」に誤検知され消されてしまう。Norton Securityの設定で、WZ EDITORをSONAR検出から除外するよう設定した。

バージョン8の新機能

バージョン8では、PDF Book形式による文書作成とPDF出力に対応した。プリンタドライバを介さずダイレクトに本文テキスト、縦書き/横書き、段組、文字組版、ルビ、縦中横を高精度で出力する。

プログラム編集には、複数段落を一括編集する「複数編集モード」、検索単語の取得、演算子の色分け機能を新たに追加した。
また、Text-CプログラミングマクロにTX-CのAPIを380個追加したことにより、WZ5のマクロの互換実行が可能となった。

青空文庫組版にも対応した。
ブロックの字下げ・地寄せ・地付き・箇条書き・太字・斜体に対応し、WZ8で作成したテキストファイルの青空文庫ビューアーによる表示に対応している。

バージョン7の新機能

バージョン7では、「WZ-リサーチ入力」「WZ-IME」「索引」といった機能が追加された。

WZ-リサーチ入力は、テキストを解析して語句の一覧表示と選択入力をする補完入力する機能だ。日本語語句・英単語・プログラム構文・関数呼び出し・HTML・TeXコマンドの補完入力に対応している。
プログラムを書いているとき、関数や変数の名前を補完入力してくれるので助かる。

WZ-IME は、WZ7専用の日本語入力システムだ。
WindowsのIMEとは独立して動作し、かな漢字変換の学習の代わりに、テキスト中の語句から変換候補を表示する。辞書への学習を必要としないため、学習の容量・期限・共有の制限がないという。
この機能は、文章の中での言い回しを統一するのに役立ちそうだ。

索引は、テキスト中の使用語句を索引ウィンドウに一覧表示する機能だ。
マニュアルなどの索引作成や、プログラムの変数と関数名の一覧を表示した検索や編集に対応する。

バージョン6の新機能

画面を2~3個に分割できるマルチタブ機能が加わった。冒頭の画面イメージである。
テンプレートや古い原稿を見ながら、新しい原稿を作成するといった場面で重宝する。

マクロ言語は「Text-C」に進化した。
TX-Cと互換性はないが、これだけでメーラーも書けるという優れものだ。

VZ EDITOR

WZ EDITOR は、1988年(昭和63年)5月、株式会社ビレッジセンターが発売した VZ EDITOR の後継バージョンである。

VZ EDITOR は、パパぱふぅにとって思い入れの強いソフトである。
1988年(昭和63年)、東芝の初代DynaBook、ジャストシステムのATOK、そして VZ EDITOR を使いたかったために CP/M から MS-DOS に移行した。
1995年(平成7年)6月には WZ EDITORバージョン1.0が発売され、即購入した。
2008年(平成20年)11月、WZソフトウェアに事業譲渡され、バージョン6が発売された。

現在でも、仕事のメモからプログラミング、ぱふぅ家のホームページの原稿作成まで、すべて WZ EDITOR で賄っている。

WZ Programming Editor

2013年(平成25年)11月、プログラミングやHTMLなどプレーンテキスト編集に特化したWZ Programming Editorの発売が始まる。

プログラミングの変数や関数名を先頭の1・2文字の入力によって再入力できる「高速補完機能」、先頭の1・2文字の入力で、編集テキストから検索語句を選択入力できる「検索専用ウィンドウWZ Search」を搭載。
また、テキストの表示速度をWZ EDITOR 8と比較して最大50%高速化するなど、操作性も向上している。

対応OSは Windows 8 / 7 / Vista。

参考サイト

(この項おわり)
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