『なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか』

越智道雄=著
表紙 なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか
著者 越智道雄
出版社 アスキー・メディアワークス
サイズ 新書
発売日 2008年05月
価格 827円(税込)
ISBN 9784048700252
大統領選のスタートラインである予備選立候補は、アメリカン・デモクラシーの象徴だと言える。「平等主義十自由競争=アメリカン・デモクラシー」。この等式では、平等主義はスタートラインだけなのだ。あとは自由競争、つまり実力(金と才能)と運だけである。(51ページ)

概要

アメリカの大統領のイラスト2
アメリカ大統領選の年である。
ブッシュ息子とゴアが争った2000年の大統領選では、フロリダ州で票の数え直しが行われるという珍事が発生した。法治主義をとる民主主義国家の盟主であるアメリカ合衆国で、なぜそんな事が起きたのか――本書は、そうしたアメリカ大統領制の矛盾にスポットを当てている。言説にはやや偏向は感じられるが、データ部分の事実は事実であるので、ちょっと考えさせられる。

自ら世界の警察を任じているアメリカのリーダーである大統領の選出について、著者は、アメリカ以外の国も投票権を持つべきだと主張する。正論である。思想・信条が違う方に警護されるというのは、どうにもこうにも居心地が悪い。
(2008年8月5日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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