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大学破綻 | ||
著者 | 諸星裕 | ||
出版社 | 角川書店 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2010年10月 | ||
価格 | 796円(税込) | ||
ISBN | 9784047102606 |
教育の目的というのは選択肢を増やしてあげるということです。
概要

著者は、桜美林大学大学院で大学職員に対して運営・経営手法を教えている。留学経験から、アメリカでの大学経営についても詳しい。
そんな著者が、全入時代を迎えて淘汰が始まりつつある日本の大学の事情と展望について著した本である。

大学に携わる教職員だけでなく、これから大学を選ぼうという受験生とその親御さんも読んでおいて損はない1冊である。
そんな著者が、全入時代を迎えて淘汰が始まりつつある日本の大学の事情と展望について著した本である。

大学に携わる教職員だけでなく、これから大学を選ぼうという受験生とその親御さんも読んでおいて損はない1冊である。
レビュー
たとえば、「大学の『ミッション』といわゆる『建学の精神』は、違うもの」(5ページ)、「私の定義する『理事長』というのは、私財を投げ打つなり、寄付を集めるなりして財源をつくり、教育環境を整え、文科省との交渉もし、大学の経営母体である学校法人の経営に責任を持つという人物。そして、『学長』というのは、理事長が集めてきたお金を使う人」(34ページ)など、あらためて考えると、なるほどと感じられることが多い。
また、これから生き残る大学は、世界的な研究や、教養人を育てることをミッションとしたところだけでなく、「偏差値でいうと35から40くらいのところの学生を集めて、4年ではなく5年、6年とかかるかもしれないけれど、ともかく一生懸命に鍛えて、社会に役に立つ人材に育てる、ということをミッションとした大学」(181ページ)も重要と説く。
また、これから生き残る大学は、世界的な研究や、教養人を育てることをミッションとしたところだけでなく、「偏差値でいうと35から40くらいのところの学生を集めて、4年ではなく5年、6年とかかるかもしれないけれど、ともかく一生懸命に鍛えて、社会に役に立つ人材に育てる、ということをミッションとした大学」(181ページ)も重要と説く。
(2011年2月8日 読了)
(この項おわり)