
基本的な設定

Copipe を起動すると、すぐに常駐する。ショートカットをWindowsのスタートアップに入れておくといいだろう。

タスクバーにあるアイコンを右クリックして表示するコンテキストメニューから「設定」を選ぶと、左図のウィンドウを表示し、各種設定ができる。

タスクバーにあるアイコンを右クリックして表示するコンテキストメニューから「設定」を選ぶと、左図のウィンドウを表示し、各種設定ができる。
私は、次のようにキー設定している。
・貼り付けに使用するキー‥‥Ctrl+V
・ポップアップのホットキー(クリップボード履歴をポップアップ)‥‥Alt+C
・LIFOモード切替用ホットキー‥‥Ctrl+Q
・貼り付けに使用するキー‥‥Ctrl+V
・ポップアップのホットキー(クリップボード履歴をポップアップ)‥‥Alt+C
・LIFOモード切替用ホットキー‥‥Ctrl+Q
クリップボード履歴の使い方

コピー Ctrl+C とペースト Ctrl+V の使い方は標準状態と変わらない。

ポップアップのホットキー(私はAlt+Cに設定)を押下すると、左図のようにクリップボード履歴を表示し、カーソルで選んだ行がクリップボードの先頭に入り、ペーストできる。
後述するが、テキストだけでなくファイル(画像、音声、等)やフォルダに対してもクリップボード履歴が働くのが、CLCL以外では Copipe しか見当たらない。

ポップアップのホットキー(私はAlt+Cに設定)を押下すると、左図のようにクリップボード履歴を表示し、カーソルで選んだ行がクリップボードの先頭に入り、ペーストできる。
後述するが、テキストだけでなくファイル(画像、音声、等)やフォルダに対してもクリップボード履歴が働くのが、CLCL以外では Copipe しか見当たらない。
LIFO機能の使い方
LIFOを有効にすると、専用のクリップボード履歴に移行する。
「なにぬねの」「たちつてと」「さしすせそ」「かきくけこ」「あいうえお」の順にコピーすると、その逆順、つまり、「あいうえお」「かきくけこ」「さしすせそ」「たちつてと」「なにぬねの」の順にペーストすることができる。
「なにぬねの」「たちつてと」「さしすせそ」「かきくけこ」「あいうえお」の順にコピーすると、その逆順、つまり、「あいうえお」「かきくけこ」「さしすせそ」「たちつてと」「なにぬねの」の順にペーストすることができる。
1 | あいうえお |
2 | かきくけこ |
3 | さしすせそ |
4 | たちつてと |
5 | なにぬねの |
FIFOでは、ペーストの順序が [LIFO] の逆になる。
設定によって、LIFO や FIFO の履歴が空になると、自動的にこれらのモードを終了することができる。
設定によって、LIFO や FIFO の履歴が空になると、自動的にこれらのモードを終了することができる。
バッチ処理でLIFOへ切り替えるには
一連の処理で、通常モードから LIFO へ切り替えが必要なことがある。LIFOモード切替用ホットキー(私の場合は Ctrl+Q)を押下すればいいのだが、これも自動的に行いたくなった。
PowerShellであれば、コマンドで Ctrl+Q を押下することができるのだが、通常のWindowsバッチ処理では、これができない。
そこで、フリーソフトの sendkeys を使うことにした。
使い方は簡単で、バッチファイルに
PowerShellであれば、コマンドで Ctrl+Q を押下することができるのだが、通常のWindowsバッチ処理では、これができない。
そこで、フリーソフトの sendkeys を使うことにした。
使い方は簡単で、バッチファイルに
sendkeys copipe [Ctrl]qという1行を追加すればいい。
比較検討したユーティリティ
CLCL | テキスト以外を扱うことができ、プラグインで機能拡張できるが、バージョン1.x系のプラグインが利用できなくなった。 |
Windows 10標準機能 | LIFOや定型文機能がない。 |
Clibor | LIFOや定型文機能があり、UIも使いやすいが、テキスト以外を扱うことができない。 |
ClipX | テキスト以外を扱うことができ、プラグインで機能拡張できるが、現時点でLIFOに相当する機能が用意されていない。 |
Clipboard History | セキュリティ対策ソフトがトロイの木馬として認識し、起動できなかった。 |
参考サイト
- Copipe:Vector
- sendkeys:Vector
- コピー&ペースト機能拡張ユーティリティ「CLCL」:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)
代替になるツールを探した結果、フリーソフトの「Copipe」に行き着いた。
CLCL の主要機能に加え、クリップボード履歴をスタックのように取り出せる LIFO、キューのように取り出せる FIFO を備えている。定型文を登録する機能もあるが、プラグインで機能を追加することはできない。
また、2023年(令和5年)9月現在、作者のホームページは閉鎖されており、今後のサポートは期待できない。