仮想社会に忍び寄るマルウェアの影

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経済活動のある所には、常に悪意のある人間が忍び寄ります。
セカンドライフなどの仮想社会も例外ではありません。そこに流通している仮想通貨や電子マネーを盗み出そうと、パスワードなどを狙ったマルウェアが増加しています。

マルウェアが急増

アンチウイルスソフトで有名な MacAfee によると、パスワードを盗み出したりキー入力を記録したりする(キーロガー)マルウェアが増加しており、2004年(平成16年)1月から2006年(平成18年)5月にかけて250%増加したといいます。
その後も増加の勢いは衰えておらず、2007年(平成19年)6月末の時点で約3万5000件、2008年(平成20年)初頭までに4万5000件に達すると予想しています。

マルウェアが急増している背景として、Second LifeEntropia Universe といった仮想社会で金儲けに成功した人が増えているという事実が影響しているようです。

経済活動のある所には、常に悪意のある人間が忍び寄ります。
仮想社会では、リアルな個人情報を晒すことは稀ですが、パスワードやクレジットカード番号、銀行口座番号などが盗まれるのは気分がよいものではありません。

対策は

仮想社会だからといっても、特別な対策が必要だというわけではありません。いまのところ、一般的なセキュリティ対策をとっておけば十分です。

ただし、Second Life など自由度の高い仮想社会では、当然、悪意のあるスクリプトを組むこともできます。リアル社会と同様、悪意のある人間も存在していることを前提に、利用しましょう。 本コーナーでも、今後、仮想社会のリスクについても紹介していきます。

参考サイト

(この項おわり)
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