子どもをネットいじめの加害者にしないために

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子どもが加害者になる - 子どものプライバシーが狙われている」で紹介したとおり、情報リテラシーが十分でない子どもが、他の子どもの個人情報を漏らしてしまうことがあります。ネットに拡散した噂には尾ひれが付き、相手の子どもがネットいじめのターゲットにされ、結果的に、漏らした子どもは加害者になるということもあります。

学校教育だけでは情報リテラシーは身につきません。家庭でサポートするか、それができなければ LINETwitter といったネットサービスの利用に制約を設ける必要があるでしょう。

LINEとTwitterとスクリーンショット

うざいタイムラインをスクショしてください - LINE
高校生の約半数が個人情報を書き込み」(マカフィーセキュリティニュース,2010 年 9 月 30 日)によると、高校生の約半数が、ブログや Twitter などに自分や他人の個人情報を書き込んだ経験があるそうです。書き込んだ個人情報は、自分や他人の状況(31.1%)のほか、自分や他人の写真(21.6%)、氏名(19.6%)の順で、女子高校生の約 3 人に 1 人が自分の写真を、約 4 人に 1 人が自分の氏名を書き込んでいることが分かりました。

LINETwitter といった SNS が普及した 2015 年(平成 27 年)現在、状況は更に深刻です。
たとえば、LINE 公式の Q&A サービス「LINE Q」には、スクリーンショットを公開してほしいという質問が多数あります。中には、実名がマスキングされておらず、意図するしないにかかわらず、個人情報がインターネットに公開されてしまいます。
Twitter も状況は同じです。Twitter はテキストで書ける情報が限られているため、画像として LINE のスクリーンショットをアップすることが多く見受けられます。

いったんネットに公開された情報は、瞬く間に拡散し、しかも回収するのが困難です。
悪意のあるものが、個人情報主を“叩く”行為を始めると、途端に多くのフォロワーが同調し、最初にスクリーンショットを公開した子どもの意志とは関係なく、ネットいじめが始まるのです。

情報リテラシー教育

個人情報保護法の目的は、自身の個人情報をコントロールすることにあります。したがって、むやみにネットに開示するなどして、個人情報をコントロールできなくなる状況は避けなければなりません
これが、個人情報に関する情報リテラシーの基本原則です。

残念ながら、いまの学校や塾の教育では、十分な情報リテラシーを学ぶことができません。家庭で情報リテラシー教育を行って下さい。
両親が忙しかったり、両親自身に十分な情報リテラシーのスキルがない場合は、次善策として、LINE や Twitter といった個人情報を漏洩させる恐れがあるネット利用の制限を行って下さい。
ただ、むやみやたらに制限するのでは、子どもは隠れてネット利用を続けることでしょう。最低限、子ども自身が加害者になる可能性を教え、子どもの納得感を得た上で制限を加えるようにしましょう。

参考サイト

(この項おわり)
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