インスタグラムの写真から、住んでいる場所や通学路といったプライバシー情報が特定されてしまう――。「写真の場合」で述べたように、撮影日時や撮影場所のEXIF情報を削除としたとしても、写真そのものから場所が特定されてしまうことがあります。
こんな写真に注意
たとえばペットの散歩――写真に写っているマンホールや電柱から住所が特定される可能性があります。マンホールの意匠は自治体によって異なるし、電柱には住所が掲示されている場合があるからです。
SNSを使って、この写真がどの場所なのかを問いかけられると、たちまち住所を特定されてしまいます。
また、左図のように、マンホールの写真と、その設置場所(緯度、経度)が記されたマンホールカードといったものが配付されている。
SNSを使って、この写真がどの場所なのかを問いかけられると、たちまち住所を特定されてしまいます。
また、左図のように、マンホールの写真と、その設置場所(緯度、経度)が記されたマンホールカードといったものが配付されている。
自宅から虹や夕焼けを撮って投稿するにも注意が必要です。マンションやビルなど特徴的なランドマークと、それが写っている方角から、自宅の位置を特定できてしまいます。
また、学校の行き帰りで珍しいものを見つけたときも、下手に投稿すると、通学路が特定されてしまいます。
また、学校の行き帰りで珍しいものを見つけたときも、下手に投稿すると、通学路が特定されてしまいます。
フォトマップは OFF にしておこう
なお、インスタグラムでは、投稿した写真データの位置情報は自動的に削除する仕組みを備えているが、フォトマップをONにしていると、撮影場所そのものが公開されてしまう。旅先の写真ならともかく、通常時はフォトマップをOFFにしておきましょう。
スナップ写真は家族や友人・知人の範囲で
インスタグラムは、わが国でも10代~20代の若い層の利用者が多く、スナップ写真は家族や友人・知人の範囲で楽しむものという概念がないのかもしれない。
だが、悪意のある第三者も見ているようなネットに投稿するのは注意が必要だ。
だが、悪意のある第三者も見ているようなネットに投稿するのは注意が必要だ。
参考サイト
- 自宅が特定される?インスタグラムで位置情報の設定を消しておこう:SNS・アプリの使い方ガイド
- 【実録】恐ろしすぎる!とあるネット炎上案件で、個人情報が特定されるまでの流れ:NO MORE 情報漏えい
(この項おわり)