ASCIIコードと ISO 646

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1973年(昭和48年)に制定された ISO 646 は、ASCIIコードをベースにする7ビット表と、ヨーロッパの6ビット表を統合したものである。

ISO 646 成立の経緯

1960年代、ヨーロッパの電子計算機技術はアメリカに後れをとっていた。メモリも高価で、文字は6ビットで表していた(アルファベット小文字はない)。
間もなくアメリカは、ASCIIをISO(International Organization for Standardization;国際標準化機構)に提示し、国際規格にしようと目論んだ。ところが、ヨーロッパの反対にあい、折衷案として、1967年(昭和42年)に ISO R 646(Rは推奨規格であることを表す)は ASCII をベースにする7ビット表と、ヨーロッパの6ビット表を併記する形となった。
しかしコンピュータの進歩は早いもので、1973年(昭和48年)にISO R 646は7ビットで一本化され、ISO/IEC 646 となった(以下、「ISO 646」と表記する)。
ISO/IEC 646は1991年(平成3年)の第三版が最新である。

ISO 646 コード表

ISO 646表を以下に示す。白色の部分が「図形文字」、薄い黄色の部分は「制御文字」、薄い緑色の部分は「図形文字だが各国に任されている文字」である。
ISO 646コード

ASCII コード表

比較のためにASCIIコード表を掲げる。
ASCIIコード

参考サイト

(この項おわり)
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