PHPで楽天ブックスを利用して新刊書籍を検索

「PHPでAmazonを利用して新刊書籍を検索」では、AWS（Amazon Web Service）を利用して新刊書籍を検索するプログラムを作ったが、AWSが完全無償ではなくなったため、「PHPで楽天ブックスAPIを使って書籍検索」で使った楽天ブックスAPIを利用するように変更してみる。
改良方針としては、表示や入力などのUIはそのまま、SQLite で作ったデータベースや設定ファイル CONFIG_FILE もそのまま利用できるようにする。

（2022年12月21日）不具合修正

サンプル・プログラムの実行例

サンプル・プログラムのダウンロード

ダウンロード（PHP8対応）

圧縮ファイルの内容
searchNewBooks2.php	サンプル・プログラム本体。
pahooRakuten.php	楽天ウェブサービスに関わるクラス pahooRakuten。使い方は「PHPで最寄りのネットができるホテルを検索する」などを参照。include_path が通ったディレクトリに配置すること。
searchNewBooks.xml	設定ファイル。新刊書籍の検索条件を記載する。

準備：pahooRakuten クラス

  16: // 楽天ウェブサービス・クラス ===============================================
  17: class pahooRakuten {
  18:     var $error;         //エラー・フラグ
  19:     var $errmsg;        //エラー・メッセージ
  20:     var $hits;          //検索ヒット件数
  21:     var $webapi;        //直前に呼び出したWebAPI URL
  22:
  23:     //楽天ウェブサービス
  24:     //https://www.pahoo.org/e-soul/webtech/php06/php06-01-02.shtm#Rakuten 参照
  25:     var $APPLICATIONID      = '*******************';    //アプリID
  26:     var $APPLICATION_SECRET = '****************';       //シークレット
  27:     var $AFFILIATEID        = '*******************';    //アフィリエイトID

楽天トラベルのホテル検索、楽天市場の商品検索など、楽天ウェブサービスを利用するために、クラスファイル "pahooRakuten.php" を使用する。組み込み関数 require_once を使って読めるディレクトリに配置する。ディレクトリは、設定ファイル php.ini に記述されているオプション設定 include_path に設定しておく。
クラスについては「PHPでクラスを使ってテキストの読みやすさを調べる」を参照されたい。

楽天ウェブサービスには、アプリID やアフィリエイトID が必要で、その入手方法は「楽天ウェブサービス - WebAPIの登録方法」を参照されたい。

楽天ブックスの項目名をDBキーに変換

136: /**
137:  * 楽天ブックスの項目名ををDBキーに変換
138:  * @param  string $rakuten：楽天ブックスのキー
139:  * @return    string DBキー／FALSE：変換失敗
140: */
141: function rakuten2db($rakuten) {
142:     $table = array(
143:         array('isbn',           'ISBN'),
144:         array('title',          'Title'),
145:         array('author',         'Author'),
146:         array('publisherName',  'Publisher'),
147:         array('salesDate',      'PublicationDate'),
148:         array('itemPrice',      'Price'),
149:         array('itemUrl',        'Url'),
150:         array('smallImageUrl',  'SmallImage'),
151:         array('mediumImageUrl', 'MediumImage'),
152:         array('largeImageUrl',  'LargeImage'),
153:     );
154:
155:     $res = FALSE;
156:     foreach($table as $item) {
157:         if ($item[0] == $rakuten) {
158:             $res = $item[1];
159:             break;
160:         }
161:     }
162:
163:     return $res;
164: }

楽天ブックスAPI と AWS を比べると、本プログラムで必要になる応答項目は揃っているのだが、項目名が異なる。オリジナルのプログラムは AWS の項目名に会わせてデータベースを設計したため、同じデータベースを利用し続けるために、項目名を変換するユーザー関数 rakuten2db を用意した。

日付文字列の正規化

222: /**
223:  * 日付文字列の正規化
224:  * @param  string $ymd 日付文字列
225:  * @return    string 正規化文字列
226: */
227: function normalDate($ymd) {
228:     $table = array(
229:         array('/([0-9]+)年$/ui', '$1-01-01'),
230:         array('/([0-9]+)年([0-9]+)月$/ui', '$1-$2-01'),
231:         array('/([0-9]+)年([0-9]+)月上旬$/ui', '$1-$2-01'),
232:         array('/([0-9]+)年([0-9]+)月中旬$/ui', '$1-$2-10'),
233:         array('/([0-9]+)年([0-9]+)月下旬$/ui', '$1-$2-20'),
234:         array('/([0-9]+)年([0-9]+)月([0-9]+)日+$/ui', '$1-$2-$3')
235:     );
236:
237:     $res = date('Y-m-d');
238:     foreach ($table as $pat) {
239:         if (preg_match($pat[0], $ymd) > 0) {
240:             $res = preg_replace($pat[0], $pat[1], $ymd);
241:             break;
242:         }
243:     }
244:
245:     return $res;
246: }