
実行環境 をインストールしたパソコンと、開発環境 をインストールしたパソコンを並べてイメージしたものが上図である。開発環境でも実行環境が必要になることに留意したい。
これから Python で書くプログラムは、実行環境 または 開発環境 の上で動かすことになるが、プログラム自体はOSに依存しないのが Pythonの特徴である。ここでは紹介しないが、AndroidやiOS用のPython実行環境もあるので、スマホやタブレット上で同じプログラムを動かすことができる。
これから Python で書くプログラムは、実行環境 または 開発環境 の上で動かすことになるが、プログラム自体はOSに依存しないのが Pythonの特徴である。ここでは紹介しないが、AndroidやiOS用のPython実行環境もあるので、スマホやタブレット上で同じプログラムを動かすことができる。
実行環境をインストールする:Windowsの場合
ブラウザで、Python公式サイト https://www.python.org/ にアクセスする。下図のような画面が表示されるので、メニューから Downloads をクリックする。

アクセスしているOSに合わせて、下図のようにダウンロードボタンが表示されるので、それをクリックする。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、Python実行環境のインストールがはじまる。
最初の画面で、"Use admin privileges when installing py.exe" と "Add python.exe to PATH" にチェックを入れ、"Install Now" をクリックする。
最初の画面で、"Use admin privileges when installing py.exe" と "Add python.exe to PATH" にチェックを入れ、"Install Now" をクリックする。

インストールがはじまる。

インストールが終わったら、[Close]ボタンをクリックして終了する。

Windowsのターミナル(コマンドライン、PowerShellでもよい)を起動し、"py --version" とコマンド入力すると、インストールした Python のバージョンを表示する。うまく表示すれば、実行環境のインストールは成功だ。

開発環境をインストールする:Windowsの場合
Pythonプログラムの開発は、さきほどインストールした実行環境とメモ帳があればできるのだが、プログラムテスト(およびデバッグ)をやりやすいように、マイクロソフトが無償公開している開発環境 VSCode をインストールすることにする。
ブラウザで、VSCode公式サイト https://code.visualstudio.com/ にアクセスする。アクセスしているOSに合わせて、下図のようにダウンロードボタンが表示されるので、それをクリックする。
ブラウザで、VSCode公式サイト https://code.visualstudio.com/ にアクセスする。アクセスしているOSに合わせて、下図のようにダウンロードボタンが表示されるので、それをクリックする。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、VSCode のインストールがはじまる。
最初の画面で、使用許諾契約書を読んだら、"同意する" にチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックする。
最初の画面で、使用許諾契約書を読んだら、"同意する" にチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックする。

インストール先を選び(ふつうは提示されたディレクトリのままでよい)、[次へ]ボタンをクリックする。

スタートメニューフォルダを指定し(ふつうは提示されたショートカットのままでよい)、[次へ]ボタンをクリックする。

追加タスクを指定し(ふつうは提示されたタスクのままでよい)、[次へ]ボタンをクリックする。

[インストール]ボタンをクリックすると、インストールがはじまる。

インストールが終わったら、[完了]ボタンをクリックする。

VSCode が起動する。

初期状態では英語で読みにくいので、日本語パッケージをインストールする。
左ペインにある拡張機能アイコンをクリックし、"Japanese Language" を検索する。ヒットした拡張機能の Install ボタンをクリックする。
左ペインにある拡張機能アイコンをクリックし、"Japanese Language" を検索する。ヒットした拡張機能の Install ボタンをクリックする。

インストールできたら、VSCode を再起動する。これで日本語表示になる。
もし表示が英語のままだったら、 [Ctrl + Shift + P] を同時押しするか、「表示」 メニューの中の「コマンドパレット」メニューを選び、日本語を選択する。
もし表示が英語のままだったら、 [Ctrl + Shift + P] を同時押しするか、「表示」 メニューの中の「コマンドパレット」メニューを選び、日本語を選択する。

つづいて "Python拡張機能" を検索し、インストールする。

Pythonプロジェクトを格納するフォルダ名を指定する。あらたに作成してもいいし、既存のフォルダを選んでもよい。今後、このフォルダにあるPythonプログラム・ファイル(拡張子.py)を作成、編集、テストしていくことになる。

各バージョンのサポート期限
2025年(令和7年)4月現在、Pythonの公式サポートは、リリースから1年半を完全サポートし、その後の3年半は必要に応じてセキュリティ・サポートするサイクルとなっている。5年間が過ぎると、そのブランチはサポートが終了する。
毎年10月に最新ブランチがリリースされるので、最新バージョンから5世代前までがセキュリティサポートの範囲にあるという分かりやすい仕組みになっている。
毎年10月に最新ブランチがリリースされるので、最新バージョンから5世代前までがセキュリティサポートの範囲にあるという分かりやすい仕組みになっている。
バージョン | ステータス | リリース日 | 最新 バージョン |
最新 リリース日 |
サポート終了日 |
---|---|---|---|---|---|
3.14 | pre-release | 2025-10-01 | 2030-10 | ||
3.13 | bugfix | 2024-10-07 | 3.13.3 | 2025-04-08 | 2029-10 |
3.12 | bugfix | 2023-10-02 | 3.12.10 | 2025-04-08 | 2028-10 |
3.11 | security | 2022-10-24 | 3.11.12 | 2025-04-08 | 2027-10 |
3.10 | security | 2021-10-04 | 3.10.17 | 2025-04-08 | 2026-10 |
3.9 | security | 2020-10-05 | 3.9.22 | 2025-04-08 | 2025-10 |
3.8 | end of life | 2019-10-14 | 3.8.19 | 2024-03-19 | 2024-10-07 |
3.7 | end of life | 2018-06-27 | 3.7.17 | 2023-06-06 | 2023-06-27 |
3.6 | end of life | 2016-12-23 | 3.6.14 | 2021-06-28 | 2021-12-23 |
3.5 | end of life | 2015-09-13 | 3.5.7 | 2019-03-18 | 2020-09-30 |
3.4 | end of life | 2014-03-16 | 3.4.10 | 2019-03-18 | 2019-03-18 |
3.3 | end of life | 2012-09-29 | 3.3.5 | 2014-03-09 | 2017-09-29 |
3.2 | end of life | 2011-02-20 | 3.2.5 | 2013-05-15 | 2016-02-20 |
3.1 | end of life | 2009-06-27 | 3.1.5 | 2012-04-09 | 2012-04-09 |
3.0 | end of life | 2008-12-03 | 3.0.0 | 2009-06-27 | |
2.7 | end of life | 2010-07-03 | 2.7.18 | 2020-04-20 | 2020-01-01 |
2.6 | end of life | 2008-10-01 | 2.6.8 | 2012-04-10 | 2013-10-29 |
2.5 | end of life | 2006-09-19 | 2.5.6 | 2011-05-26 | |
2.4 | end of life | 2004-11-30 | 2.4.5 | 2008-03-11 | |
2.3 | end of life | 2003-07-29 | 2.3.7 | 2008-03-11 | |
2.2 | end of life | 2001-12-21 | 2.2.3 | 2003-05-30 | |
2.1 | end of life | 2001-04-15 | 2.1.3 | 2002-04-09 | |
2.0 | end of life | 2000-10-16 | 2.0.1 | 2001-06-22 |
次回予告
今回インストールした開発環境を使って、画面に1行メッセージを表示するという最も基本的な Pythonプログラムを作る。つづいて、コンピュータが得意とする繰り返し処理を使い、複数行のメッセージを表示するプログラムを作る。
コラム:テキストエディタ併用OK

WZ EDITOR
本文中で「Pythonプログラムの開発は、さきほどインストールした実行環境とメモ帳があればできるのだが」と書いたが、もし使い慣れたエディタがあるなら、それを使って Pythonプログラムを作成するといいだろう。エディタでプログラム・ファイルを保存すると、オンタイムで VSCode に変更が反映される。

私はパソコン上で、BASIC、アセンブリにはじまり、C/C++やPHP、Pythonまで様々なプログラミング言語で開発を行ってきた。その言語専用のIDEを使うと入力操作が変わって生産性が落ちるので、VZ EDITOR という市販の汎用テキストエディタを使ってきた。現在は WZ EDITOR という名前で販売されており、かれこれ35年の付き合いになる。
本シリーズだけでなく、ぱふぅ家のホームページもすべて WZ EDITOR で書いている。

私はパソコン上で、BASIC、アセンブリにはじまり、C/C++やPHP、Pythonまで様々なプログラミング言語で開発を行ってきた。その言語専用のIDEを使うと入力操作が変わって生産性が落ちるので、VZ EDITOR という市販の汎用テキストエディタを使ってきた。現在は WZ EDITOR という名前で販売されており、かれこれ35年の付き合いになる。
本シリーズだけでなく、ぱふぅ家のホームページもすべて WZ EDITOR で書いている。
(この項おわり)
また、プログラム開発のための環境として、マイクロソフトの Visual Studio Code(以下、VSCode と略記)をインストールすることにする。
ここでは、Windowsパソコンに実行環境と開発環境をインストールする手順を解説する。なお、Linuxにはあらかじめ実行環境がインストールされている。