身延山久遠寺は日蓮宗の総本山

2019年8月23日 撮影
本堂 - 身延山久遠寺
本堂
身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町身延3567)は日蓮宗の総本山だ。写真の本堂は、1985年(昭和60年)に落慶した。
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南部實長公像 - 身延山久遠寺
南部實長公像
鎌倉時代、疫病や天災が相次ぐ末法の世にあって、日蓮聖人は「法華経」をもって衆生の救済に立ち上がった。日蓮は三度にわたり幕府に諫言を行ったが、いずれも受け入れられなかった。

当時、信者だった甲斐の国・波木井 (はきい) 郷を治めていた地頭の南部實長 (さねなが) は、日蓮を招いた。1274年(文永11年)5月17日、日蓮は身延山に入山し、草庵を住処とした。日蓮宗では、6月17日を身延山開闢の日としている。
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三門 - 身延山久遠寺
三門
山門は1907年(明治40年)に建造された木造2階建て、瓦葺きで、建築面積は295m2にも達し、日本三大門の1つに数えられる。二王門ともいわれ、1階には金剛力士を祀り、2階には十六羅漢を祀る。国の登録有形文化財に指定されている。
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菩提梯 - 身延山久遠寺
菩提梯
山門から本堂まで、287段の石段が続く。悟りに至るかけ橋として、菩提梯と呼ばれている。
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菩提梯 - 身延山久遠寺
菩提梯
菩提梯の上から見下ろしたところ。
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祖師堂 - 身延山久遠寺
祖師堂
祖師堂は、日蓮聖人像を安置する。申し込みにより開帳が行われる。1881年(明治14年)の建立で、昭和天皇より下賜された「立正」の勅額がある。国の登録有形文化財に指定されている。
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祖師堂 - 身延山久遠寺
祖師堂
宗祖600年遠忌にともない再建されたもので、豪壮な外観や広大な中陣を含む深遠な内部、精緻な彫刻で飾る内陣など総本山としての威容を示している。
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大鐘楼 - 身延山久遠寺
大鐘楼
祖師堂の前方に建つ大鐘楼は、1882年(明治15年)のもので、三手先詰組で、二軒繁垂木の深い軒を支えた重厚なつくり。丸彫や籠彫の彫刻で要所を飾っており、国の登録有形文化財に指定されている。
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五重塔 - 身延山久遠寺
五重塔
初代の五重塔は、1619年(元和5年)、加賀藩・前田利家の側室だった寿福院が建立した。1829年(文政12年)に焼失。1865年(元治2年)に2代目が完成するが、1875年(明治8年)に焼失。現在のものは3代目で、大成建設によって2008年(平成20年)に竣工。2009年(平成21年)に落慶法要が営まれた。木工は大坂の金剛組が当たった。

高さ39メートルで、木造の五重塔としては国内4番目の高さを誇る。
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開基堂 - 身延山久遠寺
開基堂
開基堂は多宝塔形式で、上階部が丹塗り、下階部を土蔵造りとしており、南部實長の像を安置している。もともとは本堂前にあったが、1979年(昭和54年)2月、現在地に移転された。
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獅子口瓦 - 身延山久遠寺
仏殿納牌堂の西側の鬼瓦で、京都で製作された。高さ2.8メートル、幅2.2メートルに及ぶ巨大な瓦で、地上から21メートルの高さに備え付けられ、仏殿納牌堂を護ってきた。
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しだれ桜 - 身延山久遠寺
しだれ桜
樹齢400年と伝えられている2本のしだれ桜は、毎年3月下旬から4月にかけ、大きく垂れ下がる枝いっぱいに淡いピンクの花をつける。日本三大しだれ桜に数えられている。
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身延山久遠寺
日蓮は1282年(弘安5年)10月に入滅。その遺骨は歴代の住職により今日まで護られている。
江戸時代には、幕府をはじめ諸大名の帰依を受けて発展し、1712年(正徳2年)には最盛期を迎えた。しかし、1744年(寛保4年)から度重なる火災に見舞われ、1875年(明治8年)1月の火災で大部分の伽藍や寺宝を失った。
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裏参道 - 身延山奥之院思親閣
裏参道
ロープウェイに乗って、山頂にある身延山奥之院思親閣へ向かう。
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石段 - 身延山奥之院思親閣
石段
1283年(弘安6年)、日蓮の弟子の日朗により、奥之院思親閣が創建された。

日蓮は、たびたび山頂へ足を運び、安房国(千葉県南部)の両親を想い、祈りを捧げたことから、思親閣と名付けられた。
仁王門へ至る石段は、1970年(昭和45年)に造営された。
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仁王門 - 身延山奥之院思親閣
仁王門
本院本堂前の仁王門を移転したもの。両端部の前方は土間、後方は板床に壇を設けて仁王像を安置する。国の登録有形文化財に指定されている。
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御父妙日尊儀菩提の杉 - 身延山奥之院思親閣
御父妙日尊儀菩提の杉
日蓮聖人が植えられたと伝えられている4本の杉のうちの1本。身延町指定文化財(天然記念物)に指定されている。
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身延山奥之院思親閣
身延山奥之院思親閣
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身延山奥之院思親閣
身延山奥之院思親閣
身延山は標高1,153メートルあり、この日は雲がかかって幻想的な境内となっている。
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祖師堂 - 身延山奥之院思親閣
祖師堂
「親を思うお堂」という意味で名付けられており、身延町指定文化財となっている。
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釈迦像 - 身延山奥之院思親閣
釈迦像
釈迦像は、1970年(昭和45年)4月、岡山県の小野哲敬氏が奉納したもの。
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山頂からの眺め - 身延山奥之院思親閣
山頂からの眺め
展望台は、元旦の御来光、春秋のダイヤモンド富士が鮮やかに望める場所となっている。
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ゆるキャン△ - 身延山奥之院思親閣
ゆるキャン△
2019年(平成31年)4月、山梨県を舞台にしたアニメ『ゆるキャン△』とコラボし、身延山を紹介するビデオに、各務原なでしこ(CV:花守 ゆみり)や志摩リン(CV:東山 奈央)の声を取り入れ、親しみやすい仕上がりにした。
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ゆるキャン△ - 身延駅
ゆるキャン△
このビデオは、身延山久遠寺境内の札所、身延山ロープウェイの売店、身延山門前町の商店などで販売している。
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交通アクセス

【バス】
  • 身延駅からバスで約12分
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出発地の最寄駅:

目的地:身延山久遠寺
身延山久遠寺 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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