ボーイング 747-SR100(ANA)は愛称「スーパージャンボ」

ANA国内線仕様では初めて500席を突破
ボーイング 747-SR100(ANA)
2000年10月22日 那覇空港 写真:パパぱふぅ
ボーイング747-SR100、通称「スーパージャンボ」は、1979年(昭和54年)に就航したジャンボジェット機である。
全長70.7m、全幅59.6m、全高19.4m。巡航速度880km/h。最大離陸重量は264トン。ANA国内線仕様では528席と、初めて500席を突破した機体である。
747-100SRは、日本国内の短い滑走路と頻繁な離発着に対応すべく、747-100をベースにカスタマイズされた機体で、全日空と日本航空のみが保有する。離陸滑走距離は1,700mと、中型双発機である767に匹敵するほど短い。着陸滑降距離は2,170mである。

日航ジャンボ機墜落事故

1985年(昭和60年)8月12日19時頃、羽田発・伊丹行の日本航空123便が墜落。乗員乗客524名のうち死亡者数は520名を出す大惨事となった。墜落したのは ボーイング 747-SR100 であった。

この機体は1974年(昭和49年)1月に製造された。1978年(昭和53年)6月2日、伊丹空港に着陸しようとした際、機体尾部が滑走路と接触する尻もち事故を起こし、ボーイング社で修理された。後部圧力隔壁を修理する中で発生した作業ミスが、後の墜落事故の原因になったとされている。

引退へ

全日空の国内線のスーパージャンボは、2006年(平成18年)3月10日、鹿児島―羽田便を最後に引退した。最終フライトには427人が搭乗。記念に1979年(昭和54年)当時と同じ搭乗券が発行されたほか、機内ではジュディ・オングの「魅せられて」など同年のヒット曲が流れた。
一方、日本航空の同型機も2006年(平成18年)10月に引退した。
ボーイング747 関連
(この項おわり)
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