特急「スーパーはくと」は振り子式の気動車

1994年の智頭線開業とともにデビュー
特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2013年12月17日 島本駅 写真:こぱふぅ
智頭急行HOT7000 系気動車は、特急「スーパーはくと」として運用されている。1994年(平成6年)の智頭線 (ちずせん) 開業とともににデビュー。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2018年12月27日 甲南山手駅 写真:こぱふぅ
2008年(平成20年)にはグッドデザイン賞を受賞した。振り子式を採用し、最高速度は120km/h。その後、130km/hに増速した。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2013年12月17日 島本駅 写真:こぱふぅ
気動車では、動力伝達による反作用のため振り子機構は困難とされてきたが、JR四国 2000系に倣い、各台車への動力シャフトを逆回転させて回転力を相殺させることで反作用を打ち消すことで制御付自然振子方式を実現した。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2003年12月26日 大阪駅 写真:パパぱふぅ
HOT は、智頭急行の沿線となっているHyougo(兵庫県)、Okayama(岡山県)、Tottori(鳥取県)の3件の頭文字をとっている。

先頭車両前部にテレビカメラを設置し、客室の前後端にあるビデオモニターに前面展望映像を映し出す。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2012年12月14日 鳥取駅 写真:こぱふぅ
当初は車体を白く塗る予定だったが、維持費用がかかることから断念。その代わり、先頭車両には当時最大級のフロントガラスを採用した。2007年(平成19年)からのリニューアルでは、イスには木材をふんだんに使い、シートは鳥取砂丘の風紋を思わせる生地に変更した。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2004年2月17日 新大阪駅 写真:こぱふぅ
2016年(平成28年)までに再びリニューアルを実施し、窓側座席にモバイルコンセントの設置したり、多目的室が設置された。便座も温水洗浄式に変わった。
厳しい予算の中で、着実に進化を遂げている。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2012年12月14日 鳥取駅 写真:こぱふぅ
鳥取駅では、JR東日本のキハ47形と連結していた。

智頭急行の歴史は古い。
1966年(昭和41年)6月、智頭線が着工されたものの、10年後に国鉄経営再建のあおりで突然の工事中止。
その後、「消えかけた灯を再び!」の熱意が実り、鳥取・岡山・兵庫の3県と関係12市町村を主体に、民間や関係団体の支援を得て、1986年(昭和61年)5月に智頭鉄道(株)が設立されて工事も再開。1994年(平成6年)に完成開業となったとのこと。
智頭線の計画自体は明治時代からあったとか。
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特急「スーパーはくと」HOT7000系気動車
2012年12月14日 鳥取駅 写真:こぱふぅ
コロナ禍で営業損益は3年連続の赤字となったが、スーパーはくとの収益が貢献し、2015年(平成27年)以降、第三セクター鉄道の収益性トップの座にある。
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智頭急行 関連

参考サイト

(この項おわり)
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