JR西日本のICカード「ICOCA(イコカ)」

2003年11月 購入
ICOCA
ここのところ、出張で関西圏を渡り歩くことが多い。そこで、JR西日本のICカード「ICOCA(イコカ)」を購入した。
基本的にはJR東日本の「Suica」と同じで、定期兼用タイプとプリペイド機能のみの2種類がある。
保証金もSuicaと同じ500円を支払わなくてはならない。ICOCAにして便利だったのは、クレジットカードでチャージできること。JRでの移動距離が長いので、キャッシュレスで1万円チャージできるのはありがたい。ICOCAの残金を残したまま関西圏の仕事は終わった。

2004年(平成16年)8月1日から、JR西日本でもSuicaが利用できるようになった。手元にはSuica定期券もあるので、ICOCAを持ち続ける意義はなくなった。
そこで困ったのが払い戻しである。第一に、ICOCAの残金をSuicaに付け替えることができない。また、JR東日本でICOCAを払い戻すこともできない。JR西日本へ行ったときにICOCAを払い戻すとしても、手数料210円を取られる(残額が210円以下なら、残額分だけ徴収される)。
さて、どうしたものか。 そうこうしているうちに、2006年(平成18年)2月1日から、ICカード乗車券「PiTaPa(ピタパ)」が大阪市営地下鉄でも使えるようになった。北大阪急行など、地下鉄に乗り入れる路線でも利用ができる。同時にICOCAでも乗車できるようになった。
ICOCAはJR東日本でも利用できるので、ICカード乗車券としての汎用性はSuicaより上である。世の中、何がどう転ぶか分からないものである。

しかし、関西圏では、なかなかICカード乗車券が普及しない。
2013年(平成25年)12月現在、関東では旅客収入全体のおよそ8~9割がICカード利用者となっているが、JR西日本では全体で6割程度。定期のみだと8割まで浸透しているが、定期外では3~4割にとどまる。
関西では割引切符などで乗る乗客が多く、チャージなど運賃を先払いすることに抵抗感を持つ人も少なくないという。関西人気質を感じる。

2014年(平成26年)11月1日、ICOCAの累計発行枚数が1千万枚を超えた。2003年(平成15年)11月1日のサービス開始から、ちょうど11年目。
ICOCAは現在、近畿の291駅、岡山・広島・香川の150駅の自動改札機などで使える。
JR西日本では、2012年度に1日あたり約190万人がIC乗車券を使って乗車しているが、2017年度までに220万人に増やす計画だ。
一方、JR東日本のSuicaは2014年(平成26年)9月末現在で計4861万枚を発行している。
(この項おわり)
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